<守り人>のすべて 守り人シリーズ完全ガイド
小学生の時から約10年間、守り人の大ファンですが、これまでこうしたガイドブック的なものは買ったことがなく、今回は書き下ろし短編が入っているので買いました。
用語・人物辞典や上橋先生の対談も載っていて、挿し絵も色が美しくて満足です。
ロッソやタンダの山菜鍋レシピものってます!笑
でもやはり、なんといっても良かったのは短編ですね。数ページしかないのに、その後のバルサとタンダの生活が手に取るように分かりますし、いつもながら深いメッセージがこめられています。
小学生の時からタンダの恋を応援してきた私にとって、胸に迫るものがありましたし、題名どおり、心がほんのり暖かく、優しくなれるお話です。
勿論、また続きが読みたくなっていることは言うまでもありません 笑
精霊の守り人 (新潮文庫)
「指輪物語」等、外国産の名作ファンタジーは数あれど、やはりキリスト教的な宗教観やヨーロッパ土着文化といったものが背景にはあること、またどうしても翻訳者の力によってしまうことがあり、しっくり感みたいなところでは違うなぁ、と思うところがあった。
しかし、この作品は物語としての面白さはもちろんのこと、日本人が書いただけあって、しっくり感が全然違う。描かれる心理描写も非常に日本人の感性に触れるものとなっている。
やっと日本人によるこれだけのファンタジーが読めるのかと思うと、嬉しい作品です。
精霊の守り人 音楽篇 1
笛や太鼓といった日本人に耳馴染んでいる楽器が主要をなす風情と情緒あふれる音楽、要所で聴こえるソプラノの美しい声も楽器の一部となり、見事に調和しています。アニメのサントラとは思えない楽曲ばかりで素晴らしい一枚です
精霊の守り人 SET2 〈期間限定生産〉 [DVD]
勿論セット1と一緒に買いました!名作です!!この価格で手に入るなんて最高の喜びです!!!!!!!!!!!!
とにかくクオリティが高い!!何回見てもワクワクゾクゾクする!!
全話見たあとにまた最初から見ると泣き場面が増えます…。
獣の奏者 外伝 刹那
第1部「刹那」でイアルの語るエリンとの日々は、互いの傷の深さが分かるが故に魅かれ、結ばれ、そして新しい命が 誕生するまでの「全て」です。
過去を振り返って苦悩するイアル。その苦悩を分かち合い幸福を掴もうと懸命なエリンは、夫の為にと無理を重ねて過酷な状況で出産に臨み苦しむ。見守るしかないイアル、二人を励ますエサルの姿が描かれます。
第2部「秘め事」は、本編でもほとんど触れられることのなかったエサルの「それ」。裕福な家に生まれながら「普通の女」として生きる事を拒み学究の路を選んだエサルと周囲との葛藤、そして唯一度の秘められた「恋」!エリン達同様に描かれる物語は、エサルという人間の喜びと哀しみの「原点」とも言える内容です。
どちらも実に「濃密」な 恋の「一部始終」が描かれ、文字通りの「性」と「生」の物語となっています。出産場面も含めてリアリティー抜群の描写はいつもの様に妥協を嫌う上橋氏の真骨頂で、その意味では「大人向き」の小説と言えます。
巻末の数ページでは、幼いジェシとエリンの微笑ましいエピソードが全体を締めくくります。
読了して感じるのは「生命讃歌」ともいえる内容の豊かさで、「本編」で語られるエリンの過酷な選択の「理由」が、非業の死を遂げた母親の「思い」だけでは無い事が分かり、また、エリンの行動を支え続けたエサルの「理由」もここに書かれた経験があっての事だと納得出来ます。その意味でも、この「外伝」は「本編」を補完する上で欠くことの出来ない重要な作品と言え、「獣の奏者」という壮大な物語全体にあふれる「優しさ」の「理由」が書かれていると思います。
生きるとは愛する事!濃密な描写で描かれる「性」と「生」・・・生きとし生けるもの全てに対する暖かな眼差しが感じられる作者渾身の「外伝」です。
まだ「本当の恋」を知らない若い人にこそ読んで欲しい!年配の方だったら・・・思わず頬が染まります。(笑)