EMOTION the Best さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち [DVD]
まず、キャラクターに無駄がない。新艦長土方、テレサ、アンドロメダ。どのキャラも何らかの役割を果たして生死にかかわらず劇中での出番を終える。
次に、起承転結が鮮やかでドラマとして無理がない。見せ場も多く、エンターテイメント性も高い。ヤマトに関して云うと、砲撃戦、波動砲発射、艦載機戦、対艦隊戦、対要塞戦とほとんどの戦闘バリエーションが網羅されている。新造戦艦アンドロメダを筆頭とする新地球艦隊も拡散波動砲を放ち、戦闘を盛り上げる。今回の敵・彗星帝国の艦隊のバリエーション、そして本体の設定の斬新さはどうだ。あの強さの見せ方は、音楽、効果音も合わせたスタッフのチームとしての力の発揮されたところだろう。
1を観た客の予想を裏切る「そんなに幸せではない」地球を設定したのもお見事。たった1年であれだけ復興するのか、という冷静なツッコミはさておき、1の「戦中」と対比される「戦後」の描き方は効果的だった。最初のテレビシリーズ以来、ヤマトの復活、再登場を望んできたファン心理とのリアルタイムなシンクロが成されたことは、この作品こそがヤマトブームの絶頂を築いた原因の一つであると考えている。
ヒーローであるはずのヤマトをオンボロ艦に位置づけ、それが最後にはやはり地球を救うというカタルシスも用意する。
ヤマトの最期が描かれることは、戦艦大和はかくあるべし、という極めてオーソドックスなイメージから、結局は逃れようがなかったのかもしれない。しかし、この作品でも、描いているのは実は生きること。死は結果でしかない。
充分にキャラクターの「生」を描いた傑作と思います。
J-COVER 80’s ダンス&バラード
1980年代に日本でヒットした洋楽を、日本語でカバーしたナンバーを集めたコンピレーション盤とのことですが、ここまで企画力と選曲力が優れているものはなかなかないのではないかと思います。
オリジナルとはまた別なフィーリングでキメたカバーもあれば、聞いていて思わずコケてしまうカバーもあって、オリジナルを知っていれば感心したり抱腹絶倒したりすること間違いなし!だと思います。中には「えっ!あの人がこんな洋楽カバーを?!」というものも収められていて、子役から俳優になった坂上忍が歌手だったことに驚きましたが、彼がクイーンのフレディ・マーキュリーの名曲「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」をカバーしていたのにはもっと驚き、その歌を聞いてもっともっと驚きました。個人的にはこの1曲だけでも価値がありました!
J-POPに興味がなくても80年代の洋楽やディスコが好きな人であれば、色んな意味できっと満足できるのではないかな〜と思います。それにしても、80年代のニッポンは凄いですね〜!
金田一耕助の冒険 特別版
映画「犬神家の一族」により起こされた“金田一耕助ブーム”のときに発売された企画盤。
各テーマは、映画のサントラではなく、イメージアルバムです。
15.以降の歌は、毎日放送(TBS)系テレビドラマ「横溝正史シリーズ1,2」「金田一耕助シリーズ」の各エンディングに流れた主題歌で、こういう形で今も購入できるのは驚きです。懐かしい!
古谷一行が金田一に扮していて、当時から当たり役となり、近年もスペシャルで演じていました。
『少女の友』愛唱歌集
戦前の女学生生活の中で歌われたような歌がつまっています。
うっとりするような歌が、尖っていない女性の歌唱で入っています。
カチューシャの唄も入っているし、野ばらも入っている。
清らかで麗しい少女の夢と憧れのつまった世界です。
このようなCDが発売されることが嬉しいです。
さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- (劇場版) [DVD]
「私はメーテル。鉄郎、999に乗りなさい」
プロメシュームは確かに滅ぼした筈にも関わらず、しかし、地球は未だ機械人間の手に
よって統治され、人間は細々と生活し、反乱を繰り返しては、次々と死んでいった…。
そんな中、鉄郎はメーテルからのメッセージを受け、同士とともにメガロポリス地球駅、
銀河鉄道999を目指す。しかし同士は次々と凶弾に倒れ、機械人間の脅威を知る。
それでも鉄郎を必死に守り、なんとか辿りつくも、999限定の99番線は瓦礫の山…。
だがしかし、その向こうにかすかに機関車の気配を感じる鉄郎。瓦礫を登ると、そこには
発車寸前の999が…。なんとか車掌の手を借り、999に乗り込むことに成功。
機械人間、プロメシュームを再び滅ぼすがため、鉄郎は、惑星・大アンドロメダを目指す。
しかし、まだそこにはメーテルの姿はなかった…。
人の生き様、限りある命、そして同士たちとの深い絆。
そして親子の愛憎劇、男としての勇気と希望、そして地球への深い愛情を描く。
激情とも哀愁ともとれる音楽とも相まり、非常に感動するシーンが多い。
激しい戦闘、懐かしい風情の列車の旅、そして友情…。感極まる瞬間を多々感じることとなろう。