Wolfenstein (輸入版:北米・アジア)
SingularityやSoldier of Fortuneでお馴染み(?)RAVENの色物FPSです。
ミッションの目的地はマーカーで表示され道順まで詳しく案内してくれるので迷うことは一切ありません。英語が解らなくてもゲームの進行自体は全く問題無しです。ただ、Veil能力や武器・能力のアップグレードについて、効果を理解するために多少英語力が必要になります。
マップは小さめの規模の区切られたエリアが何箇所かあるタイプで、踏破したいくつかのエリアは自由に探索でき箱庭ゲームのような雰囲気です。ただ各地に配置されている敵の部隊は全滅させても少し離れて戻ってくるとリスポーンするので少々面倒です。この場合は走り抜けて戦闘を回避することも可です。
弾薬購入や武器のアップグレードに使うお金や、武器や超能力のアップグレードをアンロックするアイテムが各エリアに固定配置されており、それらの収集を楽しむ事ができます。過去にクリアしたミッションも各ステータスを維持したまま再挑戦できるので、コンプリートは比較的容易です。
mp40など第二次大戦時の武器の他に、人体を粉々に分解してしまう光線銃や、人間を骨だけにしてしまう兵器など、ナチスの謎テクノロジーで生み出されたトンデモ兵器が本作の魅力の1つです。
バリアや時間の進みを遅くする等のVeilと呼ばれる主人公の特殊能力がとにかく強力で終盤まで俺TUEEE!な感じですが、後半の雑魚と一緒に登場するボスと、ラスボスの攻略は難易度が高く、何度かリトライしました。それだけにクリアした時は達成感がありました。ラスボスが強いFPSは珍しかったので、この点は強く印象に残っています。
オフのキャンペーンは収集要素もあるので他のスタンダードFPSよりはちょっと長め、クリア後のお楽しみ要素も少しあります。
バイオショックのように多彩な攻撃で敵を屠るのが好きなら楽しめます。
Wolfenstein (輸入版)
まあその良くも悪くもRaven Softwareのゲームです。
なぜかよく分からないがSF兵器を含めた8つもの武器を携帯できる人間火薬庫の主人公が、これまた超自然兵器を使うナチス相手に大暴れします。
ベイルという特殊能力を使えばほとんどの敵に対してオーバーパワー状態なので、敵に対して好き放題出来ます。
敵の喉を撃てば血があふれかえって死ぬし、頭を撃てば吹っ飛びます。
撃てば爆発するドラム缶やアイテムを取ったら敵が面白いように湧いてくる敵、使ってくださいと言わんばかりの固定銃などFPSの基本をきちんと押さえつつ、配置の仕方も一辺倒になっておらず、いつも新鮮な気持ちで遊べます。
また、ステージの最後には巨大なボスが待ち受けています。
どいつもこいつも咆吼がすさまじいです。
ボスはちょっと考えれば倒せるような奴が多くて、これも撃ちまくりになりがちなウルフェンシュタインでは良いアクセントになっている。
しかし武器のグレードアップシステムはちょっと改良の余地があったと思います。
シークレットを探すのは楽しいけれど、どの武器を強化すればいいのかとかが分かりにくいです。
同じ街をあれこれ移動してミッションのためのステージに移動し、また街に戻るというのもすこしだるい。
こういうFPSの基本は完璧なのに、他の要素が微妙だったり、敵のゴア表現に妙なコダワリがあったりするのがRaven SoftwareのFPSです。
ローカライズはされてませんが、ナビゲート機能が完璧で英語が分からなくとも迷うことはありません。
なんかちょっと英語のFPSに手を出してみたいなという方にもお勧めできます。
もちろんいろいろなFPSをやってきた方へも、クラシカルな味わいを楽しめるゲームとなり得てくれるでしょう。