ハクトウワシ―空の王者
「今日、一羽のひながかえります」という一文で始まるハクトウワシの誕生。
親の愛をうけ、飛びかたや、狩りのしかたを覚え、独り立ちして
いくまでを追いながら、詳しい知識も得られる作品となっています。
物語的な演出はいっさいありませんが、ヒナ鳥からの成長そのものが
大いなる自然の生み出した物語といえましょう。
誕生/学習/自立/結婚 といったそれぞれのステージを経て
行く様は人間といっしょですね。同じ地球に生をうけた仲間として、
ハクトウワシに親近感をいだきました。
原書はこの鳥が国鳥でもあるアメリカ。作者の思い入れとともに、
ハクトウワシになったかのような気持ちにもなれる図解絵本です。