Commune
ますますYUKIはYUKIらしくなっていくのだと思う。
そんな風に年を重ねることができる大人はなかなかいないのではなだろうか。
YUKIの歌には、大人のような、そして少女のような不思議な魅力がある。
かわいらしいというけれど、もっとしっかりしたものが一筋通っている。
悩んで、笑って、生きてきた人生のようなものが歌から見えてくる。
どの曲も本当によいのだが、「泣きそうだ」「ロックンロールスター」「砂漠に咲いた花」には、
特にYUKIの人生が強く感じられた。
そこに見えてくる世界は「別の世界にいる歌手」の世界ではなく、
一人の人間の人生なのだと思わせるアルバムだ。
何かを愛する事は大切だなぁと思う。
Sentimental Journey
よほど好きな人を除けば、スタンダード音楽というものに主体的に触れる機会はあまりないだろう。
そんな手合いのビートルズファンにとって、リンゴ初のソロアルバムがこれだったというのは何かの因縁だ。だから、このアルバムを安易に無視してしまっているビートルズファンは、今一度考えなおしてもらいたい。
確かに、ロックやポップしか聴かない人にとってこういうのは表面上つまらないかもしれない。何かはっきりしない違和感のようなものもあるだろう。しかし、何かを発見してそんな違和感のようなものがなくなったとき、翻って発見の波がどっと押し寄せてくる。少なくとも私はそんな経験をさせてもらった。
スタンダードに興味がない人にこそ、お勧めしたい。
センチメンタルな旅・冬の旅
アラーキーは自ら「天才」と称している。何冊もの多様な写真集を見てみると、(?)と感じるものもあるのだが、写真集を見てこれ程感動と悲しみをカメラという道具を駆使して見る者に訴えかける力は、一体何だろう?「天才」だから、見る人の視点で、どう感じるかを素早く読み取り、シャッターを押す行為は、並みの人には出来ない。若き荒木が新婚時代に撮った「センチメンタルな旅」から、愛する陽子さんがガンで亡くなり、大切な人を失った主人公の目には、モノクロームの風景しか見えなくなる。それも悲しい風景ばかり。何気ない見慣れた物さえ悲しみを帯びている。しかし、次第に陽子さんの死という現実から立ち直る主人公には色が見え始める。写真だけで私に強い感動を与え、見ているうちに涙が止まらなくなった写真集は、これが初めてです。最愛の人の死という、誰もが体験する事をこれ程までに明確に写した人は、荒木しか居ない!写真で感動した記憶があるのは、土門拳の「筑豊の子供達」以来である。凄い!「天才」の名に恥じない傑作である。必ず感動しますよ。写真がもつ表現力の限界を超えている!
センチメンタルジャーニー DVDメモリアルボックス
良かった点は方言、アニメの魅力、オリジナルストーリー。
悪かった点も、オリジナルストーリー。
人によって各ヒロインによってストーリーの良し悪しがあると思う。
若菜が恋を悟ってしまったり、晶が海外行っちゃったりね。
そういう意味ではアナザーストーリーだなぁと思いました。
逆に原作をあまり知らない、思い入れがさほど強くない人からみれば、結構芯のある良い作品として良いのかなと思います。