わびれもの (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)
連載中に作者が突然遠野に引っ越してしまうと言う大アクシデント(笑)のあった、マニア御用達の名所案内のマンガです。
鉄道関係のネタにやや偏向している感もありますが、シーズンオフに観光地の離れ小島(食堂も営業してなければ、自販機も使えない)に行ったり、ロッテの2軍の試合を観に行った話(真面目に面白い)が好きです。
読み終わった後、その場所に行きたいとまでは思いませんが、何処かに行ってみたくなること請け合いです。
中央モノローグ線 (バンブー・コミックス)
中央線女子物語、と帯にあるとおり中央線沿線で健気に生きている8人の女子たちのオムニバスです。
すごく笑えるわけでもなく、泣けるわけでもなく、でもそれでいて何だか胸を締め付けられるような日常が描かれていて。漫画っていいな〜、と思ってしまう傑作だと思います。
決してアニメになるような注目を集める作品ではないかもしれませんが、読んで良かったと思える漫画です。
ムダヅモ無き第二次改革 アンソロジーコミック (近代麻雀コミックス)
話題を呼んだ諷刺・格闘麻雀漫画の公式アンソロジー。
原作者の大和田先生も寄稿しており、全体的にファンは一読して損の無い出来になっている。
とは言え、オリジナルの持つ力や熱さを再現するには残念ながら至っていない。
勿論、あの水準は到達し難いものだからこそ、「ムダヅモ」は「ムダヅモ」たり得るのだろうが…
参加者の顔触れも兎に角多彩で、業界内での原作の人気の高さをそれ自体が証明しているといえる。
反面、そのために各寄稿者の紙幅が相当制限されてしまっているように思えた。
それが、先にも挙げた一種の全体的な不完全燃焼感に繋がっているのではなかろうか。
遠野モノがたり (バンブーコミックス)
現在、岩手県在住です。
この漫画から神話的なイメージを抜いたら、だいたい岩手県のイメージと考えて差し支えないと思います。
とにかく岩手県民は、自分の郷土が大好きで、暇がれば、町のイメージを良くしようと努力
しています。今までいろいろな県に住みましたが、ここまで「自分の町大好き!」という人達は
見たことがありません(そのことに照れがないともいえる)。この漫画で多くの子供たちが祭りに参加していますが、
そのあたりが下地かもしれませんね。
小坂さんの漫画にしては毒が少ないので、まあ、買って大きな損はないと思います。
初見の方は「わびれもの」「中央モノローグ線」あたりを確認されると良いと考えます。
ちなみに岩手県のイメージはどちらかというと北東北のじめっとしたものかもしれませんが、
実のところ、桜の季節以降は、町に花が溢れかえっています。特に6〜9月は盛岡市では
バンキングバスケットにより町があでやかなってますので、ぜひお越し下さいませ。
(私も自分の町大好き人間になりつつあるみたい)