コーエー定番シリーズ 維新の嵐
“維新の嵐”はその名の通り、日本幕末期の志しある一人の若者(中年)として日本の各地を駆け巡るゲームです。自分が選ぶ主人公(坂本竜馬や土方歳三、松平春嶽、井伊直スケなどなど)によって思想(倒幕・勤皇・攘夷)を広め、平和的に日本の夜明けをみることが目的です。ですが、表題にもあるように、旅の途中刺客に狙われ一騎打ちのような場面もあれば、プレイヤーの思想を変えてしまうような舌戦的な場面にも出くわします。同社三國志の10をプレイした方ならなんとなくでも理解してもらえるかもしれません。基本的に大袈裟な“戦(いくさ)”は無いに等しいですが、竜馬のような郷士(低い身分のサムライ、下士)でもお偉方(島津久光クラス)と親睦を深めれば、○○軍の出動要請だってありえます。その状況は結構最悪で、相手を説き伏せなかった結果ですからなるべく脅しで利用し、それでもダメな場合はもう開戦しかありません。京都御所方面に兵を差し向ける!なんてのもカッコイイかもしれませんが。途中にも書きましたが、暗殺の魔の手がのびてせっかくの同志が死んだり、自分も含めていつしか違う思想になっていたりするので注意が必要です。勿論、歴史イベントもあるので日本初の株式会社“亀山社中”や“海沿隊”なんてのもつくれますよ。全体的に同じことの繰り返し、今で言う作業感があるかもしれませんが、当時の歴史上の人物や時代の流れを知る上では大変忠実に再現されていますので貴重な参考資料となるのは間違いないです。ハイ。
田原坂 [DVD]
全体的には、明治7年の導入部から始まって、幕末から明治10年の西南戦争
へ沿革の見せ方が自然で、退屈することなく、全体的に引き締まった、限られ
た時間内で見事なテレビドラマ仕立てになっていると思います。
幕末から明治にかけて艱難困苦な時代を抜群のコンビネーションで乗り切っ
た薩摩人「西郷隆盛」(里見浩太朗)、「大久保利通」(近藤正臣)の二人の
竹馬の友が、なにゆえ、明治7年の政変を機会に両者袂を別れなればならなか
ったか。いわゆる「征韓論」に関する騒ぎ、両雄対決に至ったかをよく表現し
ていると思います。
鹿児島に旅行してみました。今でも鹿児島は西郷さん一色。人気があるのは
いつも西郷さん。地元では親しみを込めて「せごどん」と呼ぶらしいです。
市の中心街・私学校跡地近くに立てられた、軍服を着た立派な銅像は、夜でも
ハッキリ見えるようにライト付きですし、城山の洞窟跡もキチンと保存されて
おりました。東京・上野公園の銅像と顔も姿も違っておりまして、興味深いで
す。城山に抜ける鉄道のトンネルの上には、西郷さんの人生訓「敬天愛人」の
標語が書いてあるのには驚きました。西郷さんの誕生地の隣には近代設備の整
った素晴らしい「歴史資料館」もありました。そしてJR鹿児島駅から少し離
れた所にある巨大で立派な西郷さんの墓。西南戦争中、転戦先でバラバラに死
んでいった幹部連中の骨を各地から一同に集め、陸軍大将・西郷隆盛を取り囲
むように整然と幹部連中の墓も並んでいました。今でも地元の英雄扱いです。
一方、大久保さんは今でも地元鹿児島には人気ないですね。政府側の人間と
して地元鹿児島を攻撃した張本人と思われているようで、人気がなく、没後
100年ぐらいして、近隣の県に促されてシブシブ大久保さんの銅像を建てたと
いう話を聞いたことがあります。甲突川の橋をわたった目立たぬところに銅像
がありました。西郷さんとは、扱い方が違います。
熊本県植木町の「田原坂」の現地も行ってみました。最も激戦地だった、官
軍も薩摩軍も多くの死者が出た「田原坂」は、現在、綺麗に整備された公園と
なっておりました。官軍側・薩摩軍ともに公平に御霊を祭られております。田
原坂公園の中には資料館があり、ドラマの中で紹介された「空中かち合い弾」
がありました。また、公園内には、ナレーションで語られた「雨は降る降る、
人馬は濡れる。越すに越されぬ田原坂。右手(めて)に血刀(ちがたな)、左
手(ゆんで)にたずな、馬上豊かな美少年」と紹介された「美少年の像」があ
りました。
火の国・熊本は非常に暑くて疲れましたが(観光地というのに、貸し自転車
屋もない。十月の中旬というのに公園内では子供が半袖姿で遊ぶ。)、高瀬、
玉名、木葉、植木とコースを歩いたこともあります。ドラマの中で紹介された
ように、西南戦争渦中に生まれた一輪の恋・宮崎八郎とおなみとの一途な恋。
宮崎八郎の立てた植木学校跡もありました。ドラマを見られたら、ぜひ田原坂
公園にも足を運んで、現地の息吹を感じられるとよいと思います。虫除けスプ
レーは必携です。
また、この当たりは霊感スポットになりますので、現地に行かれるのなら、水
晶、ヘマタイトなどの邪気よけのパワーストーン、お守りをお持ちであれば、
携帯されるのがよいと思われます。
シリーズ幕末湯呑 幕末維新 日本の夜明け MS-06772
昨今の日本ではこのような方々がなかなか出て来ません。
この湯呑みを見ながら、自分を犠牲にしてまで、日本を変えて行った人々を再確認しています。
学生の頃は興味も持たなかったが、改めて見ると感慨深いものがあります。
絵柄も良いし、大切に使っています。
NHK「その時歴史が動いた」 この難を逃げ候こと 本懐にあらず~改革者・大久保利通 暗殺の悲劇~ [DVD]
大久保利通の胸の中には西郷隆盛がいたのではないか視点を含め演出されている。
幼少の頃からの親友西郷隆盛と共に大政奉還を行い明治維新を成し遂げるが、その後西郷と征韓論で意見が対立する。西郷は故郷鹿児島へ戻り、その後西南戦争で政府と戦争を起こす。西郷と話しをしたいと願うが、かなわない。大久保と西郷との歴史の中で、お互いの志の高さを感じ、また理想の政治とな何かを考えさせられる。