Pull Up Some Dust & Sit Down
ライクーダーの第一印象に戻った感じで、古き良きアメリカンミュージックをしっかり聴かせてくれます。かっこよいですよ。もちろん、ギターの音も十分に楽しめます。派手ではないけど、その分何度聴いても楽しめるアルバムだと思います。お薦めします。
プル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウン
ライ・クーダーの新作は、全曲彼自身の作詞・作曲。米国西部・南部、そしてメキシコのテイストを感じさせ、昔からあるツーツ・ミュージックです、と言っても通じる彼らしい楽曲ばかり。
歌詞は痛烈。リーマン・ショック以降の経済の混乱、そしてブッシュ政権以来続く戦争を鋭く告発する。例えば、M1は経済危機でも政府から救済の融資をまんまと受け、高額の退職金を手にする銀行家たちを歌っており、M6はブッシュ政権を攻撃している。そしてM5、13ではアリゾナの新移民法に対する敵意を隠さない。その他の曲も経済・社会・政治の混乱にふりまわされる底辺の人々の姿を見つめている。
このようにいつになく現実・現在の米国社会への批判が歌詞に込められているが、同時に多くの名もなき人々への共感を表明している作品だ。そのことは、M4、11、12、14のような、彼のギターが冴える、ゆったりとした曲で特にそう思う。
ストリート・オブ・ファイヤー ― オリジナル・サウンドトラック
このアルバムでいう、1曲目と6曲目は
ボーカルが ローリー・サージェント(Face to Face のボーカル)
バンドは ハートブレーカーズ (Tom Petty & Heartbreakers)
個人的には、音的にも全部Face to Faceじゃないかと思ってますが・・・
よって、これらの歌(Nowhere Fast、Tonight Is What It Means to Be Young )
好きな方は、Face to Faceの1stは最高ですよ。
しかし、良いサントラですよね。
Face to Face
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ【字幕版】 [VHS]
ダイキリ、モヒート、クーバ・リブレ。面倒ならば生のラム酒でいい。
それとコイーバ・クラヨシ。
望むらくはエスプレンディードスの甘い葉巻をくゆらせ、ただこの映像と音の享楽に酔ってほしい。
全部まとめても安価な贅沢。至福なんて実に容易い。
ラストマン・スタンディング [DVD]
この作品は黒澤明監督の『用心棒』をリメイクしたもので、鬼才 黒澤監督の描き出した複雑で繊細なストーリーと、ウォルター・ヒルの美麗な映像、ライ・クーダーの秀逸な音楽回し、そしてなんといってもブルース・ウィリスのキレた演技が最高のウェスタン・アクション。原作である『用心棒』やイタリアのリメイク作品『荒野の用心棒』は見たことありませんが、銃を使う西部劇の中ではこれが一番気に入りました。ただ笑えたのが、拳銃の中でも非力なほうのコルトガバメントをいくら2丁拳銃でぶっ放したって、ああも吹っ飛ばんだろう。パイソンやデザートイーグル、44マグナムならまだ描写としてわかるけど、ガバメントじゃなぁ・・・。でもまぁ、娯楽映画的な感じでマイナスポイントにまではならない。ドイルの女を逃がそうとした際の銃撃戦。このシーンで、スミスに二丁の拳銃を渡すことはそんじょそこらのマシンガンを一挺渡すよりまずいことなんだなとわかった。まるで戦争で使う機銃を掃射するが如く、たった数秒で十数人の敵を撃ち殺すんだもんな。敵を殺し、必死でマシンガンを拾っていたウィリスは何処へ?今回の彼には拳銃で充分です。眉間に皺を寄せ、一丁は下げてもう一丁の拳銃を黙って敵に向けるスミスのショットは痺れんばかりにカッコいい! 代金引換組にとって今このDVDはかなり入手困難ですが、県内中を探し回ってでも見つける価値はあります。