NHKみんなのうた「グラスホッパー物語」 [DVD]
偶然”みんなのうた”でこの曲を聴いたときにはシャンソンのような曲、アニメ、のっぽさんのタップの素晴らしさにすぐに買い求めました。
1歳8ヶ月の孫にみせたらホッパー、ホッパーと何度もアンコールをせがまれあらためてこの曲の魅力に驚かされています。メロディーが美しくアニメで思わす涙がでそうになりながらずっとずっと聴いていたい気分です。presentにもいいなあ〜とおもいます。
グローバル化経済の転換点 - 「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本 (中公新書)
経常収支の黒字を“もてあます”国と経常収支の赤字を垂れ流す国を、それぞれアリとキリギリスにたとえてグローバル化した経済を読み解いていく。80年代後半から始まる第一期、九十年代の二期、そして21世紀の三期に分類し、それぞれで起きた変化を中心に述べる。終盤は東アジアと日本が中心だ。
アリとして成功するのは難しいが、キリギリスに変わるのはもっと難しい。小泉改革にしても、終わってみれば「よりアリらしくなった」だけだった。国際間の分業体制が確立していく中、日本は二度と総中流の時代には戻れず、今後もアリの一匹としてどんどん埋没していくしかないのだろう。
きりぎりすくん (ミセスこどもの本)
きりぎりすくんのようでありたいと思いました。
自分を持ち他人に迎合せず、でも誰をも優しく認め
自立している。
三木卓さんの読者へのメッセージもあり、
節目のプレゼントとして、とてもいいと思います。
真夏のキリギリス
誰もが知る大ヒットが有るでもないのに、長く活動が続いているし金沢でのライブはソールドアウト…不思議に感じて(スタレビもそんな存在でしょうか)いたのですが、この曲を聴いて合点が行きました。
自分がイケてないこと位十分にわかってる…表面上何がJ−POPだひと夏の恋だ下らねェ所詮俺に関係ねェし的態度取りつつ…それでも内心ヒョっとしてしてと無駄な期待抱きつつソワソワ…花火だミュージックフェスだとウロウロ時間無駄遣い…結局イケてる連中がイイコトしてるの見せつけられ…自分には同じくイケてない野郎友達とつるんでグダグダ…結局ナニも無く夏休み終了当然受験勉強計画も全く進行せず…痛い!痛すぎるぞ!>俺!、という自らの青春時代(約25年前)が走馬灯のように頭を駆け巡りました。増子先輩のガッサガサのダミ声が沁みるんすよ…心の古傷に…
怒髪天は長いキャリアの中で男(特に時代に乗れて無い方)の心を鷲掴みにする楽曲を数々発表しておられ、同世代ということもあり、遅ればせながら今後は心して拝聴申し上げたいと存じます。そして次の石川県でのライブには是非参加したい…大いに騒ぎたい…持病が悪化しない程度に…と思う次第なのであります。
きりぎりす (新潮文庫)
~表題作を含む14編からなる短編集であります。本書の中で、いや太宰作品の中で私が最も好きな作品が、冒頭に収録された「燈籠」です。せつないせつない物語です。不粋ですから詳しく書けませんが、ある事件を起こし、後ろ指をさされながらも健気に生きる女の物語です。その事件の動機がまたセツナイです。太宰治の作品の中には「斜陽」のように女性の視点から物~~語られる作品がありますが、それも女性心理に精通した太宰ならではの才能かもしれません。
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私は太宰治を敬愛するあまりに、彼が愛した武蔵野に住んでおりますが、たそがれ時など、ひょっとして太宰の亡霊やこの掌編の主人公とすれ違うのではないか、と、ふと感じる事があります。なぜならばこれらの作品はこの町を舞台に描かれているからです。太宰が入水自殺した玉川上水は、当時のニュース映像と比べて観ると今では水嵩も低く流れも無く、とてもこ~~こで人が亡くなったとは思えません。太宰が住居跡の庭を掘り起こすと埋められた注射器の破片が出てくるそうですが薬物中毒や女性問題、入水自殺の最後ゆえにセンセーショナルな面ばかりが取沙汰される作家ですが、あの唯一無二の文体の魔術は「文豪」と呼ぶにふさわしいでしょう。太宰は繊細で弱い男ゆえに哀しみが解る作家でした。それを「燈籠」をはじめこ~~の短編集は証明しています。「人間失格」や「斜陽」ばかりでなく、こうした短編・掌編では、等身大の太宰のやさしさや哀しみに触れられることでしょう。太宰が借りていた仕事部屋も取り壊され大きなマンションが建ち、この町もすっかり変わりました。仕事後には飲み屋で一杯引っ掛けていた三鷹駅周辺も、当時の面影を探すのは困難です。しかし私の様な太宰フ~~ァンは、あの粋な着流し姿でほろ酔い加減の太宰がいまだ彷徨う姿を見掛けてしまいます。~