大震災の後で人生について語るということ
日本経済の転換期がいつだったのだろうかと過去を振り返ってみる。
本書では、それを「ブラックスワン」と表現しているが、
過去2回のブラックスワンが現れた事になっている。
出来事全てがそうだが、このブラックスワンの存在を認めるか認めないか、
また認めた場合にどのように自信が考え行動するかによって
影響が様々異なってくる。
今まさに、経済混乱の中に世界中があるが、
大意に流されず、如何に自分で考え行動するかが試される時期にきているのかもしれない。
また今後現れるかもしれないブラックスワンに備えて。
大震災の後で人生について語るということ
臆病者のための株入門 (文春新書)
「株はギャンブルである」からはじまる
この思考はまぁ50%くらいは正しいし50%は本当にそうかな?とも思えるが
その受け入れる50%にすごく共感できるし個人的にこの一冊は好きですね。
ちなみに著者の橘玲(あきら)さんは作家であり現在は投資を行っていません。
普通、この手の「実際に投資をしない物書き」に共感し辛く思いがちですが
著者は投機や投資をやり尽くしたうえでの「引退」である。
本人は最後に「私のささやかな体験がなにかの役に立つならば」と投資における完全なるひとつの答えを提示している。
しかし著者は本にも紹介されている投資の結論「合理的な投資法」を実践したことがない。
まるでパロディーのようだがこれも投資界におけるパラドックスなのだ。
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
本書では人生設計=ライフプランが大きく社会的な
制限を受けるものであり、(基本的には)そこから
逃れることは出来ないという実は当り前だけれども、
認識し辛い現実を意識させてくれます。
中心テーマが不動産と保険となっており、具体的な
資産管理や海外投資などについて書かれている訳では
ありませんが、人生設計の際に参考になる指針を
与えてくれることは間違いないでしょう。
何となく周りに流される生き方をしていると、
就職、保険、不動産、資産管理などは、ついつい
自分が知っている人と同じことをしてしまうことも
多いかと思います。少し違った見方や安易に国や
企業に頼らない生き方を心掛ける30代前半までの
方に特におすすめです。
4年前に本書を初めて読んだ時には、経済的自由
という思想は理解できても、不動産や保険などに
ついては現実味が余り沸いていませんでした。
しかし、改めて読み直し日本の制度や状況が
相変わらず停滞したままであることや、本書が
自分自身の人生設計に大いに参考になっている
ことを再確認できました。
(日本人)
「権威や権力がより尊重されるのは、良いことだ」と思う日本人は
わずか3,2%。この結果に驚く日本人はいないだろう。
驚くのはイエスと答えた人がフランスで84,9%、アメリカで59,2%
中国で43,4%もいることだ。
権威はいつもうそをつき、権力は必ずや腐敗する。
それは日本人の心に染み付いている感情だが、どうやってもグローバル化とは相容れないだろう。
権力といえば今は大阪市の大統領と化した橋下徹氏だ。
著者が批判しているのは何でも140字で相手を打ちのめすツイッターポリティクスである。
批判者「君が代を歌っているかどうかまで調べるのは、個人の思想信条への不当な干渉だ」
橋下氏「あなたは、ルールを守らない人間が、生徒に対して『ルールを守れ』と教えられると思っているのか」(47字)
47字で答えをはぐらかしている。
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
途中で何度かタイトルを確認することがあった。
構成や話の展開で、一貫性や説得力にかけるような気がする。
偉い先生の講義のようなものを期待しているのならば裏切られる。
飲み屋での酒の席での話と考えればつまらなくもない。
はじめに謎かけのような話をされる。
それってどういうこと?と思いつつも話は続く。
その謎かけに関係あるようなないような話は続き、
痺れを切らして「最初に言っていたことって…」と聞く。
答えを聞いて「ああ、なんだ、そういうことね。」と終わる。
こんな内容でした。