オールド・フレンズ:ライヴ・オン・ステージ [DVD]
いろいろな種類が出ていて、どれを買うか悩むところですが結局アメリカ版のCD+DVDのセットを購入しました。これが一番お得かな。
DVDのみで良い人にはアメリカ版、日本版に日本語字幕が付いていたら購入する価値があると思いますが、ソニーのサイトでも仕様か書いてないので分かりません。購入を決めるポイントなのに肝心の仕様が書いてないのはどういう理由なのか?英語字幕がないので星を一つ減らしました。
演奏内容は他の人が書いてるので・・・。特典のアメリカのテレビスペシャルは当時NHKで放送されて、初めてS&Gの演奏する映像に接したことを思い出します。ただ、音楽番組というより、若者のドキュメンタリーと言った趣でした。70年の日本は、若者の多くが、文明の進歩やアメリカが悪くて、中国やソ連が良いと言っていれば、それでかっこよいと思っていた時代、今考えると笑ってしまいますが・・・。
ポール・サイモン・アンド・フレンズ ~第一回ジョージ・ガーシュイン賞授賞記念コンサート~ [DVD]
このDVDにも登場する現代音楽作曲家フィリップ・グラスはかつてサイモンをジョージ・ガーシュウィンに比したが、そのサイモンがいかにもふさわしくガーシュウィン賞(米議会図書館がポピュラー音楽を対象に創設した賞)の第1回受賞者となった際の記念ガラ・コンサート(2007年)のDVD。最近、バークリー音楽大学の理事にもなる等、サイモンが再評価されているらしいのは、ファンとして嬉しい。
ただ、ボブ・ディランやブライアン・ウィルソンのトリビュートでは日本でもおなじみのロック/ポップス系ミュージシャンが続々登場するが、ここに登場するのは、アーティやジェイムズ・テイラーやスティーヴィー・ワンダーやアリソン・クラウスを除けば、アメリカでは有名かもしれないが日本では(サイモン・ファンにはおなじみでも)一般にはあまり知られていないミュージシャンが多い。そのあたりに、彼のソロ・ミュージシャンとしての評価が日本ではいまいちパッとしない理由が垣間見える気もする。だが、これこそ彼の幅広くユニークな音楽性の証左であり、いわゆるロック/ポップスだけでなくフォークやカントリーやゴスペルやルイジアナのザディコやラテンやレゲエやアフリカ音楽等の錚々たるミュージシャン(やさらにはセサミ・ストリートのマペットまで)が次々登場して彼の作ってきた様々な種類の音楽を歌っていくこのコンサートは、まさに彼がこの賞にふさわしいことを納得させてくれる。でも、S&Gしか知らないような人にまで是非と勧められるかは微妙だし、イントロダクションで言及されている当時の最新アルバム『サプライズ』中の名曲「戦時の祈り」が含まれていない(演奏されていない?)のも残念なので、星4つとする。(なお、パッケージ等にM9が「水曜の朝、午前3時」とあるのは間違いで、ビリー・コリンズという詩人がディクシー・ハミングバーズのハミングをバックに「日曜の朝、センセイショナル・ナイティンゲイルズと」という詩を朗読している。)
Best of Simon & Garfunkel
サイモンとガーファンクルの歌声を聴いていますと、当時ヒットしていた「ボクサー」が大好きだった頃を思い出します。当時、深夜放送ではよく流れていましたので。1969年の頃です。日本ではちょうど関西フォークが台頭し、世間では大学紛争が激化していた時代でした。
世の中の喧騒をよそに、彼らの歌声は静かに当時の日本の若者に共感を与えていきました。透明感のあるデュエットを聴きますと、誰でもギターがあればコピーできるという親しみやすさを覚えたものです。
彼らの音楽は、静の音楽として捉えていました。「サウンド・オブ・サイレンス」しかり「スカボロー・フェア/詠唱」しかり。
アメリカ国内でヴェトナム戦争反対の嵐が吹く中、しっかりとしたメッセージを常に発信していたグループです。
楽曲の美しさは類を見ません。
「旧友/ブックエンド」のどこか温もりのある穏やかさや、「アメリカ」での豊かなハーモニーなどは他のデュエットにはない個性のきらめきがあります。
「早く家へ帰りたい」や「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)」、「アイ・アム・ア・ロック」などの初期の曲もシンプルな構成で好きですね。メロディの美しさは彼らの最大の特徴でもありました。それは「冬の散歩道」のような激しさを持った曲でも同様でした。
彼らの大ヒット曲となった「明日に架ける橋」や南米音楽への関心をもたらすようになった「コンドルは飛んで行く」など、1970年にも名曲を残していますが、その後突然解散したのも意外でした。
あの当時から月日が経ち、2人とも65歳を越えました。偉大なデュオの歌声をCDで辿ることにします・・・。