さくらん [DVD]
安野モヨコの原作が素晴らしいだけに、それを描ききれていないことがとても残念な作品。
原作者はおそらくそれなりに江戸風俗を研究してリアリティを感じさせる作品を作り、
その中で見事に様々な女の心の機微を描いているのだが、
蜷川実花はそのどちらも描ききることができなかったと言わざるを得ない。
監督にも脚本家にも、勉強不足が見え隠れしてしまい、見ていて歯痒くなった。
特に、原作がまだ単行本化されていない後半部分、クライマックスになるべき部分なのだが、
非常に尻つぼみになってしまったように思える。
物語の舞台だけを吉原に借りて、蜷川実花の世界を全開にするのであれば、
それはそれで終始見応えのある作品になったと思うのだが、
彼女の独特な色使いも後半はなりを潜め、カメラワークも単調になってしまう。
だがひとつの美術作品として見るならば、有り得ない衣装、有り得ない装飾、
映画音楽にしてはどぎつい椎名林檎の音楽も、部分的に取り出せば非常に楽しめるものではある。
それを上手く繋げて、リアリティのある一つの心地良い流れを作るまでには至らなかったことが、非常に残念に思う。
作品に関わった人たち一人一人が、いわゆる「カリスマ」と称される、
言ってみればアクの強いアーティストたちなので、それに上手くリアリティを足し、
心地良い流れを作るというのは、至難の業かもしれない。
せめて原作が完結するまで待ち、監督も脚本家も、もう少し江戸風俗について勉強してから作って欲しかった、
とても惜しい作品だ。
method ハンドソープ ピンクグレープフルーツ
かわいい容器と液体に惹かれてamazonで購入したのですが、届いた商品には、JANシールが貼られていました。
そのシールは素人が手で貼ったような貼り方で汚いし、インクジェットで印刷したような汚い印字のシール。
めちゃめちゃ見栄えが悪いので、勿論、はがそうとしましたが、全然綺麗にはがれない。
色々試したけど、結局、ベタベタした部分が残った状態になってしまい、ちょっと特殊な糊だったみたいで、本当にガッカリです。
容器自体、中身がなくなっても入れ替えて使いたいと思っただけに最悪です。
容器は、ワンプッシュの量が少なめですが、一回手を洗う分にはちょうどいい量でした。
日本のハンドソープのメーカー品の容器は、一回に出る量が多いので、使いすぎなくていいかも。
透明のピンクの液体は、かわいい〜です。
下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]
文句無く楽しめました。
映画館で予告を観たときには、正直「くだらない映画だろうな〜」と思ってそれっきりになってました。いやいや観てびっくり。映画館で観るべきだったとかなり後悔。
いやー、中島監督。失礼しました。理窟ぬきで楽しめる娯楽映画でありながらちょっぴり切なくもある青春映画。
土屋アンナの演技、良いです。そして、深キョンはこれ以上無いハマリ役。ついつい、昨年公開前後の盛り上がりの様子を知りたくなって、公式ホームページまで訪問してしまいました。
菅野よう子の音楽もいいし、トミヘブのテーマソングも良い。何回も観たくなる映画ですね。