クリスマス・エクスプレスの頃
父の誕生日に贈りました。
山下達郎の曲が流れると、父と母が楽しそうに喋っていたのを覚えていたので。
懐かしいCMをまた見ることができ、父も母も喜んでいました。
また、作製の裏側を知るのが好きな父は大はしゃぎでした。
sourire(スリール)
なぜかいまだ(2006年時点)廃盤になっていない深津絵里の92年2ndにして現在までのラストアルバム。
(ちなみに、1stも新品で買えます。)
現在では、女優として確固たる地位を築いた彼女ですが、そんな彼女を知る方ならば、これはちょっとした発見となることでしょう。
というのは、その歌声の透明度と音程の安定感が、歌手としても充分に魅力的だからです。またM3「長い髪の女の子なら」では作詞もやっていて、当時からショートカットだった彼女のシンプルで等身大な歌詞が微笑ましく思えます。
1stが、多少、歌謡曲調だったのに対して、こちらは全体的にPOPな曲調が多いので、スムーズに聴けるとしたら2ndなんですが、作家陣がバラバラなため、多少寄せ集め感はあります。(元電グルcmjk、Jレゲエの走りハバナエキゾチカなどマニアックな人選もあります。)
とはいえ、このアルバムには、もっと他の曲を聴いてみたいと期待させるだけの歌声の存在感があり、現在までこれ以降アルバムを発表していないのは、とても残念に思います。(その後シングルが一枚あります。ここではなんとラップまでやってる)
僕としては、これだけ透明感のあるボーカルなのだから、坂本龍一などが、とびきりイノセントな楽曲で一枚作ってみると、相当な名盤が出来上がるような
気がします。
最近、Gyaoの番組で久し振りに、その歌声を披露していただけに、今後、歌手活動が活性化することに、ほんの少し期待したいと思います。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]
子どもの頃テレビで『やっぱり猫が好き』や『王様のレストラン』にハマッて以来の三谷ファンです。
個人的には、『有頂天ホテル』よりもこちらの方が好き&映画としての出来もより良かったと思います。『オケピ!』や『HR』等、普段は光の当たらない舞台裏の人たちを主役にする三谷作品らしさもあり、満足でした。 しかし、三谷ファンではない両親や姉は「うーん・・前の奴の方が・・。」という反応でしたし、好き嫌いが分かれる作品であることは間違いないと思います。
とりあえず、今回の脚本にはリアリティを求めてはいけない、ということを了解していただける方は大丈夫かと思います。マフィアが出てきたりとか、役者に殺し屋の代わりをさせるとか基本設定からして大分ナンセンスなので、もうこういうコメディとして楽しむ腹を決めていただけたら有難いです。
今作で何が良かったというと、何と言っても役とばっちりハマッた佐藤浩市さん、妻夫木聡さん、深津絵里さんを初めとする豪華役者陣の演技。三谷さんは当て書き(特定の役者さんを想定して脚本を書くこと)をする脚本家なので、役者の魅力を引き出したのは三谷さんの功績でもあると思います。
佐藤さんは二枚目俳優のイメージを爽快に裏切り、俳優の仕事を心から愛する売れない役者を見事に演じています。いい歳した中年俳優が、出世した同期やワガママな売れっ子役者など、周りに軽視されるみじめさを味わいながら、それでも俳優業が好きでやめられない。そんな彼が、自分の役者人生を賭けて嘘の映画とも知らずに初の主演映画に打ち込むあの必死さ、真剣さが切なく、面白い。
映画館で俳優を目指したきっかけを語るピュアな眼差しと口調には、ジンとしてしまいます。彼は、日の当たらない、しかし必死に生きている多くの人たちの象徴のように思われます。
終盤ではそんな彼のピンチを、映画作りの裏方で仕事をされるプロフェッショナルの職人さんたちが助け、命を懸けて大芝居を打つ。そしてラストは寺島進さんと西田敏行さんの台詞&演技で爆笑した後、存在感抜群・伊吹五郎さんの名台詞「撤収ーーーっ!」が須加護の街に響き渡り、「ああ〜面白かった」・・。
もう、笑って元気になるための映画なので、ともかく見て笑っていただきたいです。万人に絶対お勧め!とは言えませんが、ビリー・ワイルダーとか好きな方は大丈夫かなあ・・?興味を持たれたら、ちょっと見てみていただけたら嬉しいです。
「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック
いいですねえ、oggold549/3.html">深津絵里さんの演技。
ステキですねえ、西田敏行さんの落ち武者。
背中に八咫烏を背負った緋色の陣羽織もかっこいい。
こんなふうに現世と過去世の接点があるなら、それはドリーム。
織り込んだペーストは、勇気と自信とカレー味?シナモン味?
こんな時代だからこそ、感謝とユーモア、そして行動力。
軽いタッチながら、映画らしい夢と笑いの時間を堪能できます。
今なら、大きなスクリーンで、映像と音楽とを皆さんで共有できます。
笑いと涙は、明日を生きる力に。
『完』