雪のための50の言葉
11月に発売された、ディレクターズカットからの久々のKate Bushの新作。サウンドは決して新しいとは言えないので賛否両論あると思うが、アーティステックなとても良く出来ている仕上がりだと思う。声質に関しては年を感じさせるのは否めず、以前の様なKateの透き通る声は無い。全体の音質はずば抜けている訳ではないが、丸みのある決してこもっておらず優しい音に調整されている。最近ドンシャリに嫌気がさしていたのでとても聞きやすいマスタリングが施されていると思う。最近聞いた新作では芸術的観点から見てもかなりの高得点なアルバムである。
Hounds of Love: Classic Album Under Review [DVD] [Import]
前から思っていたのだが、KateBushのVideoClipはすばらしい。なぜDVDで発売されないのだろうと思っていたが、これがそうなのか、、、、2009年2月発売と言うことなので、もう少し様子を見て、買うことにしよう。
レコード・コレクターズ 2011年 08月号 [雑誌]
この雑誌を買い始めて20年近くになりますがレビューを書くのは初めてです。
この度めでたく「マッカートニー」と「マッカートニー2」が再発されポール特集が組まれました。
冒頭の解説の和久井光司氏はポールにはいつも辛口。今回の2作はツッコミどころが多いし・・・ここは我慢我慢(荻原健太さんだったらなあ・・)続く記事で普段スポットが当たらない各曲の解説はうれしい限り。もちろん今回初めて公開される未発表・レアトラックに関してもちゃんとページ割いております。関連記事その1としてポールの日本での大麻事件について・・・ポール自身が公演に乗る気ではなくわざとキャンセルさせる方向に仕向けたとの珍説・新説が。 気になる方は読んでみてください。その2としてカンボジア難民救済コンサートに関する記事もありアナログのアルバムしか出ていないイベントで活字になることが少ないので貴重。これを本格的に取り上げたらトップ記事になりますな。
その他、ジョンやジョージ、ビートルズの話題もあちこちにちりばめられファンは必読の内容です。
もちろんビートルズ以外の記事も豊富なので一度本屋さんで手に取ってみてください。
星が4つなのはポールに関するカラーページが無いこととポール特集でたまにあるポール愛皆無の「レコスケくん」が載ってない??ためです。
(レコスケくんの作者はジョージが好きなんですよ、毎回買ってる人は知ってますよね)
material
音量を上げた瞬間、ウーファーの音圧に吹き飛びそうになってしまった。音響上最大の特徴がこの重低音で、全てではないがかなり強調された低音がこのアルバムの基調を成している。意図的かどうか不明だが、このせいでACOの甲高い嬌声が暗闇に浮き上がる花のように底辺と見事な対比になっているように思う。地声からファルセットへぐるぐる転換しながらスキャットだのハミングだのを多用し、加えて何を歌っているのか聞き取り難い事もあり、ある種の楽器を聴いているような錯覚を覚える。歌詞らしい歌詞を持たないASK MEなどはその典型例かと思う。一方、英語で歌うThis Woman's Workはどういう訳か歌詞自体は聞き取り易く対照的で面白い。
自分のようにGrateful Daysでのゲストボーカルに魅せられて聴いたリスナーにはやや面食らう反商業的な内容で、強烈なベース音に包まれつつ漂う様々な音に麻酔をかけられる類の音楽に聴こえる。加工色が強い不思議なボーカルによる統一感も見逃せないが、時折その調和をかき乱す「おんな」が鋭く切れ込んでくるスリルもまた堪らない。
MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2011年 12月号 [雑誌]
Perfume特集目的で購入。
内容紹介を読んで、前回同様に分かってる人の特集になるかなと期待して購入。
『JPN』全曲ガイド、ライヴDVD全6作品を紹介、特集とは別のアルバム・ピックアップは読みごたえのある内容。
書き手自らの意志を持って、作品と向き合ってるのが伝わってきて、これだけでも買ってよかったと思えた。
しかし、インタビューとPerfume論が微妙すぎる。
インタビュアーは、決まりきった設問をこなしてるだけで、たまに自分の好きな話題にだけ飛びつく。
そんなことなら、3人がテーマに沿って自由に語ってる方が、実りある話が聞けたように思える。
Perfume論も同様に、一方的な視点でのみ語られ、ここ最近のPerfumeとその周辺での現象を俯瞰できていないようだ。
いつもながらの読者じゃないので、参考にならない部分もあると思いますが、特集への過度な期待はお勧めしません。