紅茶好きのメニューブック
一見絵本と見間違うような装丁ですが、
そこはきちんとメニューブック、60Pちょっとの中に盛りだくさん。
朝も昼も夜も紅茶を楽しみたい。
友達とも恋人とも家族ともひとりでも紅茶をおいしく飲みたい。
それをかなえてくれる一冊です。
一条さゆりの真実―虚実のはざまを生きた女
一条さゆりがヌード・ダンサーとして一世を風靡する存在となるのに駒田信二という学者崩れの作家が果たした役割は大きい。しかし、彼も所詮は憎めない浅薄な男であった。陰液が流れ落ちるのに感動し、彼女に入れあげたが、そのトリックや虚飾の人生を見破ることはできなかった。
著者は5年の歳月をかけて晩年の彼女と半同居しながら、綿密な取材をとおして虚実のはざまに迫った。渾身の力作といえよう。もう時代は変わってしまい彼女の存在がクローズアップされることはないだろうが。