うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第2巻
久々の 傑作アニメだとおもいます。
絵柄もいいし。
原作を読むとストーリーの補完が出来ます。
私はアニメから入りましたが、原作を読んで大吉の気持ちがわかりました。
うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第4巻
最後まで、ほんわか・暖かい内容の素晴らしい作品でした。
ここ最近のアニメ作品群とは、一線を画する作品であることは間違いないでしょう。
絵も綺麗ですし、今の流行を片っ端から取り入れたり、やたら奇抜な変化球を投げかけるアニメとは別格でした。
「子育てをメインテーマにした、こんな優しいアニメもあるんですよ」
そう申したいです。
ただ、個人的に☆五つ付けるには若干の葛藤もありました。
この作品を見て、自分も子育てしてみたい、強いては、家族を持とうかな……、なんて考える人も、作品の性質からして、多くおられるだろうと思いますし、非常にいいことだと思います。
が、これはあくまでアニメ作品ですっ!現実じゃありませんっ!
実際、こんなに聞き分けのいいお子様は、奇跡的な確率でしか存在しません。
子供の行動は大人の想定を超えるものがあります。
しつけ・病気・学費・わがまま・駄々っ子…、数えだしたらキリないです。
あまりに綺麗にまとまりすぎてる、そう思えました。
言うなれば、仕事の大変さが全く伝わってこない・悪人の全くいない「ARIA」の如く、綺麗な面しか描かれていないのが、少し気になりました。
(ARIAを引き合いに出してしまってすみません。私はARIAファンで、DVDも全巻揃えてます、ハイ!)
でも、そこはやはりストーリーアニメ。波乱万丈的ドキュメンタリーじゃありません。
やはり、一つの物語としてとらえるべきで、綺麗な心を育てるための綺麗な作品として、素直に最高を評価することにしました。
実際、私自身、この作品でホントに暖かい心にさせて頂きましたからね。
ほんのり温か、ハートフルアニメ。
お勧めです。
●補足●
凛ちゃんは、ずっとおじいちゃんっ子だったから、確かに聞き分けの良い礼儀をわきまえた良い子になった、とも十分考えられますね(納得)
あと、4巻DVDの夏バージョンジャケ、ひまわりと青空、凄く良かったです。大吉と凛の笑顔も最高です♪
うさぎドロップ 9.5 映画・アニメ・原作 公式ガイドブック(Feelコミックス)
9.5巻というよくわからないタイトルがついていますが、映画・アニメ・原作(←ここ大事)公式ガイドブックということで、写真や設定資料が豊富に盛り込まれた「うさぎドロップワールド」の総括資料集です。
最初は映画の名シーンが並ぶので、映画やアニメでうさぎドロップを知った人(松山ケンイチファンとか)への、パンフレット的な入門ガイド?、と思うでしょうが、大間違い。小さな字でぎっしりと書かれたインタビューで、宇仁田ゆみ先生の、この作品への思い入れ、ここへいたるまでの努力、周囲の支えなどが伝わってきます。第一話のネームや、ボーナストラックもあって、大きな成功を目前に、原作のファンへのサービスのために作られた本といえるかもしれません。
ありきたりな「子育てマンガ」「恋愛マンガ」かと思って読んできて、9巻の終わり方に納得できないというがきんちょなコミックファンにこそ、これを読んでマンガの「力」を考え直してほしいです。
あんたの想像力が、二人の未来を、幸せにも不幸にもするんだよ。すごい作品だと思わない?
うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第3巻
第3巻が本日届いたので評価する。
本編では7話の出来が良い。
以前に伏線が張られていた春子(リンと同じ年?の子を持つ大吉のいとこ)のエピソードだが、
そのセリフの選択の仕方や仕種等、7話の演出には光るものがある。
自分の子ではないリンを育てる大吉と片親となってがんばるコウキママ、それと春子の気持ちが対比となって
うさドロのテーマにおいて重要なエピソードになっている。
よくこの時間にこの内容を凝縮したなと思う。
元々マンガであるからストーリーを追うだけでは簡単に終わっていただろう。
その「間」に詰められたものが素晴らしい。
もちろん他のエピソードも良かった。
生みの親である正子がそっとリンを見る8話は7話の後だけに感じ入るものがある。
放送自体が1クールで終了しているだけに、そこに無駄は入り込めなかったのでしょう。
1話からここまで無駄が無い展開になっていて飽きません。
2011年出色のアニメであることは間違いなく、未見、未読の方にも勧められます。
追記
特典の6.5話、この第3巻にもオリジナルストーリーが付いてきた。
短い話ながら、オリジナルを観せてもらえるのはやはり嬉しい。
ささいな話なのだが、人間関係等本編を補完するだけに巻毎に積み重なっていくのは良いものだ。
BDやDVDの販売が終了しても、どこかでこのようなストーリーを観続けたいものだ。
うさぎドロップ 9 (Feelコミックス)
ネタバレ有り。
最終回、確かにグッっとくるものはありました。でもそれは、りんが「幸せ」だと笑顔を見せれば、そりゃ、感動しないわけにはいかないでしょう、といった類の「グッとくる」です。全体的には面白い作品でしたが、やはり、後半、作者さんの「悪趣味」が目立ってしまったような気がします。こんなこと言いたくはないのですが、この結末は、一言で言うなら「キモッ」です。仮に、モテない男が幼女をもらってきて自分の嫁にするべく育てるといった物語があったとして、結末だけを見れば、それとどう違うのでしょうか。はからずもダイキチ自身が言っていますが、「母ちゃんになんて説明すればいいんだよ」って、まさにその一点だけを想像しても、ゾッとする気持ちになりますが、どうでしょう。血の繋がり云々は、作品を強引にここに着地させるための後付けのようにも感じられました。もっと、やさしい終わらせかたもあったんじゃないかなあ、と個人的には少し残念な思いです。