Led Zeppelin 4: Zoso
その昔、始めて買ったツェッペリンのLPがこれだったせいもあるのだが、個人的にはこれが一番好きだ。(嫌いなのがある訳ではないが)「ブラックドック」「ロックンロール」といきなり飛ばして「天国への階段」に至るA面ばかりを聴き込んでいたような気がする。ヘッドフォンを買う金がないもので、スピーカー二本を向かい合わせに置き、その間に頭を突っ込んで大音量で聴いた馬鹿は私です。
そう言う主観的なことばかり書いても参考にならないので、少し客観的に観てみたが、やはりこれはロック史を彩る名盤の一枚に違いないと思う。また、ツェッペリン初心者にとって一番入りやすく、ツェッペリンの様々な顔を一枚で体感できるのがこのアルバムだとも思う。お勧めです。
レッド・ツェッペリン写真集 狂熱の日々 (P‐Vine BOOKs)
有名な写真ばかりであり、もちろんツェッペリンのみならずロックバンドのイメージを代表するものばかりである。それぞれのページが、切り離して壁に貼っても申し分ない。そのくらい恰好いい写真集である。
この評価以外にない。
Live At Earl's Court 1975 [Import] [DVD]
既に一部出回っている本作、明らかにアンオフィシャル。画質は全体に滲んでいて良いとは言えない。公式盤のような扱いを受けているが流出モノである。音質は、通常の「サウンドボード・コレクターズ」よりはかなり良い(本当に、かなり良い)が、ミックスはメチャクチャでドラムが前に出たり引っ込んだりと自動録音レベルのテープレコーダーで収録したような感じだ。
これも、巧みにペイジ所有物から抜き取られた「ブート」である。こういうのを見ると、やはりテープをオーブンにかけてまで修正した「公式」作業の偉大さがよく分かる。しかし、なぜに今コレが出るのか?しかもこの値段で?これには色々薀蓄がありそうだ。やはり、アールズ・コートの完全版が近々発売される証なのではないか?その前にこれを使って儲けておこうと・・・。
いらぬ憶測が先に立った。これからZEPのライブを初めて見る人に勧めていいのか避けてもらった方がいいのか悩むところだが、ここに記録されたアールズ・コートのパフォーマンス自体はZEP全時代を通しても栄光のオーラが輝くものであり、ペイジのレスポールから放たれる音色はどれも宝石のように貴重だ。伝説の「幻惑されて」33分(凄まじい)もあるが、どうせなら「カシミール」も入れてほしかった・・。
「ブートレグ」としての最高の評価を差し上げておく。マイナスはもちろん、公式じゃないから。
Led Zeppelin
ロック界で最も重要なデビュー作の1枚だと思う。
全体的にダイナミズム・アンサンブルはこれまでになかったようなもので、
ペイジ他メンバーの作曲・アレンジ能力には脱帽。
音質も60年代ながら透明感・整合感があり、
特に「YOU SHOOK ME」「I CAN'T QUIT YOU BABY」などのブルーズは
素晴らしいの一言に尽きる。
「GOOD TIMES BAD TIMES」「DAZED AND CONFUSED」などのロック曲では
楽器陣が素晴らしい働きをしている。
ギターだけでなくベース・ドラムのリズム隊も新たな魅力に溢れている。
ジョンジーのベースは音色・フレーズ等すべてにおいて斬新であり、
ボンゾのドラムはパワフルで、
バスドラを多用したセンスあるフレーズを連発している。
曲はカバーや焼き直しが多いが、
個人的にはZEPのアルバムの中で一番のお気に入りである。
レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
本作の最大の売りは、これまでLED ZEPPELIN DVDでも未発表だった、祭典の日、丘のむこうに、の2曲のライヴ・ステージが特典映像として観られること。本編映画のようにファンタジー・シーンがかぶさることなしにです。これだけでZEPPELINファンは本作を買わずにいられないでしょう。ミスティ・マウンテン・ホップとオーシャンも特典映像としてついていますが、こちらの方は既にLED ZEPPELIN DVDで発表されていたものと同じ映像・音です。
本編の映画は昔学生時代に場末の映画館で観て、ファンタジー・シーンの多さに辟易とし、何故演奏シーンだけにしないのか憤慨し、その後この映画を避けてきたのですが、撮影が不完全だったが故にそのようなシーンの挿入が必要になったという事情があったこと、DVDのない時代に1ロック・バンドのライヴ・ステージをメインにして構成した映画を世界中の映画館で興行するという心意気、何よりもステージでのメンバー、特にジミー・ペイジの一挙手一投足が目茶苦茶かっこいいこと、本作を観てファンタジー・シーン自体も悪くはないなと思ったこと等を考慮して、本編映画の歴史的意義の高さを認識し直しました。
なお、特典映像の曲は1曲ずつ独立して鑑賞することになります。また、本編映画の構成自体は編集し直していないので、ハートブレイカーの演奏は分断そして大部分省略されたままです。ロックン・ロール〜祭典の日という73年ライヴの定番の流れやこのステージでのハートブレイカー全曲を聴くには、同時発売のサントラ盤を買うしかないようですね。