infinite synthesis(初回限定盤)(DVD付)
自分はシングルCDは買わないので、fripsideのCD自体購入がこれが初めてです。
「LEVEL5-judgelight-」などシングル曲目当てで購入したので、勿論これらの曲には満足。
若干似た様な曲が幾つかありますが、不思議と耳に残るのでこれはこれでありかと。
ただ、曲の配列に不満が…
自分の様にシングル曲目当てで購入した人は、序盤に立て続けに流れるものだから
後半になるにつれてテンションが落ちやすくなる。
あえてシングル曲を序盤に出し続けたのは、その後の曲に対しての自信の表れかも知れませんが、
個人的にはメリハリが感じ辛くなったので減点しました。
でも曲は良いので買って損はしませんよ。
早春スケッチブック DVD-BOX
初回放送時,私は高校1年生でした。当時,数人の友人がこの番組を視聴していて,「山崎さんの演技に圧倒された」という話題を毎週土曜日にしていたのを思い出します。私が居住している県では2年後に再放送され、当時受験生だった私に再度深く影響を与えました。「その人間の価値は,入った大学の偏差値とかじゃなくて,どう生きているのかじゃないのか?」という趣旨の竜彦の台詞に,本当に人生観を揺さぶられました。特典映像では,山田氏と山崎氏の対談が興味深かったです。
岸辺のアルバム(1) (KCデラックス)
大好きな「北の国から」。
とあるサイトの歴代ドラマランキング、そのドラマの上を行くドラマがあった?!
それが山田太一さんの「岸辺のアルバム」。
ドラマDVDは発売されていないようですが、こんなコミックがありました。
え、吉田まゆみさん?!
吉田さんというと最近石田衣良さん原作の「眠れぬ真珠」がお気に入りになったところ。
吉田さんの描く大人の女性が魅力的なのです。
山田太一ドラマの時代は1970年代でしたが、コミックの舞台は現代。
今も変わらない家族のもろさとたくましさが描かれています。
岸辺のアルバム (光文社文庫)
本作は昭和52年放映のドラマの原作で、前年から新聞連載されたもの。「ホームドラマに革命を起こした」画期的作品だそうですが、残念ながら当時を知りません。けれど、一本の電話から始まる妻の浮気、娘のアメリカ人との交際に端を発する思いがけない展開、ある「物件」の輸入という夫の特殊な仕事など、当時としてはかなり刺激的な内容だったろうと想像します。ですが人々をひきつけたのは、そうした設定の過激さよりむしろ、家族一人ひとりに感情移入できる、共感できる点だったのではと思います。
味気ない毎日に突然舞い込んできた華やぎ。それを自分に許すための何だか可笑しいような妻の理屈っぽさ。
娘の若さと美しさゆえの驕り。いっぱしの大人のつもりとは裏腹な、怖いもの知らずの短絡的思考。
家族の秘密を知り修復しようと奔走、空回りして傷つく多感な息子。平静を装う家族への反発。そのストレートな感情と無様な行動の愛らしさ。
家庭を顧みず仕事に没頭するが、実はぎりぎりのところで虚勢を張り、弱音との間で揺れ動いていた夫の哀感。
こういった一見平穏でもバラバラだった家族がぶつかり合い、再生へと向かうところに心を揺さぶられたのでしょう。「革命」とまで言われた本作をリアルタイムで味わえなかったのが惜しまれます。
解説は奥田英朗氏。以前、氏の『マドンナ』の中の一篇に山田作品を連想したのですが、「わたしは、『山田太一ズ・チルドレン』の一人」と述べていらっしゃるのを読み、腑に落ちる思いがしました。