らくらくヨーヨーセット [オフィス用品]
地域の子供会で行った夏祭りで使いました。
水風船ヨーヨーを作るための材料が一式入っているので、本商品だけで水風船ヨーヨーが作れます。
また、ヨーヨー釣りの材料も入っているので、後は子供用のビニールプールでもあれば、簡単にヨーヨー釣りが楽しめます。
用意する物:
本品+ビニールプール+水
風船作りは、子供に大人気で、水に濡れながら大喜びで作っていました。逆に言うと、子供でも簡単に作れるキットになっていると考えて良いと思います。付属のポンプで風船を膨らます時に、口元を押さえておくことと、ポンプから風船を抜く時に、風船の付け根をしっかり押さえるのがコツだと思います。子供は2,3回で作れるようになっていましたが、失敗すると水が噴射します(^^) Enjoy!
夜のピクニック
ともすれば吹き上がってきそうになる想いを、抑え抑えしながら読了しました。
甲田貴子と西脇融を中心に描かれた青春群像に、自分のその時代とは何の接点もないはずなのに、どうしようもなく重なってしまう友人たちの顔、顔、顔。
夜を徹して80kmをただただ歩く、北高の「歩行祭」で、貴子の胸に秘めた一つの賭けが、どう展開するのかもさることながら、恩田さんが鮮やかに描き分ける、高校3年生たちのどの人物にも、自分の過去の友達が重なってきて胸に迫るものがありすぎました。
必死で歩く彼らが、苦痛を紛らわせるために話すおもしろいこと、楽しいこと、恋の打ち明け話、将来のこと。気の合う大事な友人としてお互いに選び合って、最後の行事をともに過ごすことの意味。お互いが理解しあうためのぎこちないとも言える手続きが、今の私には眩しく思えました。友情だけは、差し替えがきかないものだと、つくづく思うからです。思い切ってやってみることで、つかむことができるものは、恋や勉強だけじゃない。貴子は、融との関係を、自分の人生に深く関わるものと捉えたからこそ、自分の賭けを行動に移せたのです。もちろん、後押ししてくれた友人たちの気持ちもちゃんと理解しながら。貴子と融における関係は、確か『まひるの月を追いかけて』で使われていたモチーフだったと思うのですが(違っていたらごめんなさい)、それがこのような学園ものの青春小説でどう展開するのか、興味津々でしたが、実に鮮やかに恩田さんは、味付けを変えて差し出してくれました。「ノスタルジーの魔術師」の手腕に、見事に 嵌められました。起こり得た奇蹟は、ちゃんと私の胸に納まっています。
夜のピクニック (新潮文庫)
一つの時代、一つの空気をもった小説。決して流行に乗って一気呵成に人気を博す小説というよりも、地味ながらもしっかりと読み継がれていくような、そんなしっかりとした土台を持っている。
イベントの設定からキャラクターとその人間関係の配置の絶妙な些事加減で、この不思議で魅力のある物語が生まれている。ぜひそこを楽しんでもらいたい。