真鍋理一郎の世界
真鍋理一郎は、日本映画音楽ファン以外ではあまり知られていない。独立プロの作品やドキュメンタリーが多いせいもある。曲も地味かもしれないし、実験的な音楽も多い。しかしこのアルバムは意外にも聞きやすい、メロディアスな曲が多い。もともとこのシリーズは東宝レコードからLPで発売されていたものに、数曲(未CD化作品というのがうれしい)追加して発売されている。ほとんどはLP発売時のインタビューを再掲載しているが、真鍋氏だけ「現代の日本映画音楽についていいたい」と新しいコメントが掲載されている。映画ファンのみならず現代音楽ファン必見の文章である。ボーナストラックの浦山桐郎監督のアニメ「龍の子太郎」は映画テイクではなく、レコードバージョン、ゴジラシリーズは映画用テイクが収録されている。真鍋氏には神代辰巳監督「地獄」なんていう名作もありぜひCD化してほしい。
うまくなろう!クラリネット (Band Journal Book)
よくあるクラリネットの教本と違い、この本は楽器に関する雑学から始まり、
リードやマウスピースの選び方が初心者の為に親切に書かれている。
他の本ではさらっとしか書かれていない、初心者が「それってどういう事?」と
思いがちなポイントは、丁寧に教えてくれている。
ロングトーンや音階の練習譜もきちんとあるし、有名なクラリネット協奏曲の
楽譜が載っていて、その曲を聴きながら楽譜を追って見ようなんていうユニークなものもある。
どういう風に練習していけばいいのか、その一つの指針がこの本だと思う。
ただ、譜面を見る際に思ったのは、もう少し大きめのサイズの本だったら、
譜面台に置きづらいという不便も無かったような。シリーズ本だから仕方ないのかな。
コンティニューvol.42
『コードギアス反逆のルルーシュR2』特集。
最終回、見たでしょうか。私はリアルタイムで見たんですがかなり驚きました。「え・・・」状態でした。で、今回この最終回を含めコードギアスとは何だったのかをスタッフのコメントを交えて総括する内容となってます。
はじめは本作の脚本を手がけた大河内一楼にインタビューの記事。
ここではあの最終回の真意から作品の全体の構成についての解説、深夜枠から夕方枠への経緯、ルルーシュが踏みつけられる17話「土の味」の脚本の裏側、最終話のエピローグについてなどなど語ってくれてます。
ほかにもプロデューサー河口桂高の苦労話やルルーシュに対する気持ちを本音で話す福山潤など盛りだくさん。個人的にルルーシュのD・Tっぷりを検証した記事は思わず笑ってしまいました。そしてラストに監督・谷口悟朗のメッセージが。
山本寛が独立し開設した大阪のアニメスタジオOrdet(オース)。
ここでは初監督作品『かんなぎ』の元請けを10人でこなしているようで、その仕事場が紹介されています。また、シリーズ構成の倉田英之による『かんなぎ』のキャラクターについて語るインタビューもあります。ちなみに山本監督はお笑い好きで作業中ラジオで聴いてるようです(笑)。
今回はコードギアスをはじめとするアニメ特集盛りだくさん。
表紙のルルーシュのバックが黒になっているのがなんとも言えません。