キリクと魔女 [DVD]
一番楽しめた点は、やっぱり色彩の美しさと使われている音楽が醸し出す独特の雰囲気。その中で、魔女と対峙するキリク、魔女。どちらの吹替えもピッタリ役の感じにあってました。特典映像は大概観ないで済ませてしまうことが多いのですが、今回付いていたアフレコ風景はちゃんと観ました。神木隆之介君、立派。浅野温子さん、素敵!ストーリー的には特に目新しい話でもありませんが、素直にキリクの活躍を応援しながら観れたので、十分楽しめました。本編は75分と短めなので、小さい子供でも飽きずに最後まで観れるのではないでしょうか。
<原作本> キリクと魔女
キリクは大人も楽しめる、また、考えさせられる素敵なお話です。
子供の物語で魔女が出てくる、というとほとんどが勧善懲悪ですが、このお話はそうではなく、「悪はなぜ起こるのか」ということがテーマの一つになっています。最後は驚く展開で、深く考えさせられました。小さなキリクが、母や大切な人に暖かく包まれる体験をしつつ、いろんなことに果敢に挑戦していく姿も成長がすばらしく描かれていると思います。
子供たちも、キリクに自分を投影しながら、楽しんでくれることと思います。
そうそう、デザインも洗練されていて、とても美しい。映画と合わせ、ぜひお薦めしたいです。
<絵本> キリクと魔女
フランス発のアニメを、スタジオジブリが国内向けにプロデュースすると言う事で、勝手に子供向けの本だと思っていたのですが(そのために小6の娘用に購入したのですが)、読んでみて驚きました。確かに童話のような読み口ですが、内容はとても哲学的な要素が多く、考えさせられます。
著者がフランス人というのも影響しているのでしょうが、大人の方にこそ、是非じっくりと読んで頂きたいと思います
キリクと魔女 [DVD]
含蓄のある話と、平面的な構成で様式化された絵の「動く絵本」のような本作は、内容的には良作と思います。しかし、アニメーション作品として観ると、その「動く絵本」以上の魅力が感じられません。アニメ本来の絵が動く面白さというものが欠けているように思われます。また状況説明の台詞が多いのも不満を感じさせます。実写でもアニメでも、それは画で表現をするべきです。
絵本も発売されているようですが、この作品を内容の良さを理解するのには、受動的な視聴ではなく、能動的な読書の方が適しているように思います。
キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険 [DVD]
キリクは自分がわからないことがあれば「なぜ?」と尋ね、自分で答えを見つける。難局にあっても小さな体で立ち向かう。見ていて、こどもも大人も夢中になってしまいます、映像に引き込まれてしまいます。キリクは「キリクと魔女」も魔女カラバに出会うまで冒険旅行に出かけましたが、「キリクと魔女2」でもすばらしい景色を背景に大旅行をします。絵がすばらしい、歌が軽やかでリズミカル。アフリカが舞台で、アフリカの大地と自然と人間がこんなに生き生きと描かれているアニメ作品は他にはないと思います。4つのエピソードからできているので、子供も飽きずに見られます。