地球防衛企業 ダイ・ガード ― オリジナル・サウンドトラック 2
私にはやっぱり田中公平VS川井憲次の対決は、川井憲次の完勝という感じでした。
田中公平氏の楽曲が『ガオガイガー』に近い、割と定番的なものなのに対して、
川井憲次氏の楽曲は(確かに川井節以外のなにものでもないのですが)、
お気楽系から、「朝陽の中へ」系の勇壮かつ軽快な曲までバリエーションも幅広いものになっています。
田中公平との共作、という刺激があったから、とはいえ、
川井憲次が全部担当していたら川井サントラの中でもベスト級の1枚になったかも…。
私のお気に入りはサントラ1の「決意」との対をなす感もある「災厄ガ来ル」です。
トワノクオン 第三章 (初回限定生産) [Blu-ray]
第1章、第2章は初見でも楽しめると思いますが今回はそうはいかないので減点。
ただし第1、2章を把握して今後も見ていこうという人には外せない回です。
物語は能力者の少年を助けようとしたテイが敵・サイボーグのイプシロン=瞬と共に彼の過去の精神世界へと跳ばされ、テイを助けるためクオンも精神世界へ入っていきます。クオンがそこで見たものは少年時代の瞬と彼の妹と同化したテイ。そしてクオン自身も自分の過去の世界を体験することになります。
一方、クオンを欠いたファンタジアム・ガーデンには敵の探索の手が伸び、情報戦でかわそうとしますがこちらにも危機が迫ります。
心理戦と情報戦が同時進行で進むのが緊迫感を与え、緊張感を盛り上げます。
クオンの過去のシーンは画面的に荒いタッチで不安感が増します。
このシーンの演出はそれなりの効果はありますが、この演出方法を好意的にとるかどうかは分かれるかもしれません。
今回はアクションは控えめ。
しかし、何と言っても全身に傷を負ってガーデンに帰って来たクオンとユーマとのラストシーンのやりとりが後を引きます。
このシーンは言葉は少ないのですが、この後どうなるのか、クオンが守ってきたガーデンの仲間たちに最も知られたくないであろう彼自身の過去を知られ、皆がどんな反応をするのか、次回への引きになるのがあざとい。
初回限定の特典CDは楽しめる内容でしたが、やはり全体的には高価な印象で、正直この内容を特典にするなら違うモチーフで扱ってほしかったと思います。