プラネット・ピット(期間生産限定盤)
これは理屈抜きにまず頭を空っぽにして溢れ出す音に身を委ねて、気が付けば踊れる人もそうじゃない人も自然と身体がリズムに乗って動いていた、そんな感じで最高に気分も自ずと盛り上がっちゃう作品です。
バックに流れるシンセの音なんかは90年代のユーロ・ビートを連想させるものもあったりしますが、勿論古臭い感じは全くなく、いい意味で新旧の調和がバランス良くとれていると思います。
「レイン・オーバー・ミー」の「思いっきり雨を降らしてくれないか」「エロいことやっちまってくれよ」とのモロにお下劣で下世話な感じも嫌味がなかったり(笑)、「ギヴ・ミー・エヴリシング」ではフロアを湧かせないはずがないアッパーで見事な最強のダンス・トラックに仕上がっています。
「インター・ナショナル・ラヴ」や「キャッスル・メイド・オブ・サンド」なんかも思わず身を委ねたくなるような気分がアガるトラックです。
部屋で独りじっくりと聴く作品というよりは皆で楽しむか、はたまた車で夜の街をドライブしたりする時に適したアルバムだと思います。
ゾディアック 特別版 [DVD]
監督はあのデビッド・フィンチャー。
「エイリアン3」「セブン」「ファイトクラブ」「パニックルーム」いまだかつて失敗作がない。
今回の映画は、今までの映画と違って実話の連続殺人事件を描いていて、今までのようなMTV的映像感覚は抑え気味。
やはり実話だけあって、食い入って見入ってしまった。2時間45分とちょっと長いところもあるが、見せ場も散りばめられ、最後まで見せる。
ただ、現在も捜査続行中の未解決事件だけに、やはり結末のなさは物足りなく感じる。
でも、この監督だけあって、なかなか質が高くまとまっていて、興味深く観れる。
ヴィヴァルディ:作品集
パノラマ・シリーズには珍しい1人の指揮者による2枚組みです。録音は1970年後半から1992年まで。実は私が初めて買った古楽奏法のCDがピノックのバッハ管弦楽組曲でした。例の有名なG線上のアリアがなんとも頼りなげに。これって2・3流の学生オーケストラじゃんとまじで涙がでてきたのをおぼえています。
2秒以上音を伸ばさなければ古楽奏法もなかなかのもの。「四季」も「グローリア・ミサ」も新しい発見がある。B面のコンチェルトも、ファゴット協奏曲をはじめメロディ豊かな佳曲ぞろい。なかなか楽しめました。
すすにまみれた思い出―家族の絆をもとめて (ハートウォームブックス)
国によって引き裂かれた母子の叫び、怒り、痛みが胸に突き刺さり、涙を抑えることができませんでした。
差別の悲哀を描いた感動作。異民族の相互理解を問う迫真の物語。
ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]
劇場では冒頭のダーリーンと彼氏への射撃音に「ビクッ」となった。
本盤は音が軽すぎる。
Dolby Digitalでの収録だけど、
ロッシーだから音が悪い訳ではなく、製作者の意図なのだろう。
画質が綺麗な部類で納められているだけにギャップが気になる。
作品自体は、
雨が降るシーンで心をザワザワさせられる感じ、
何故だかこんな雰囲気を味わいたくなる。
今後も少なくとも年に一度は観ると思う。