世界一笑える哲学書(笑)おすすめ度
★★★★★
この漫画は、「世界一笑える哲学書」である。
私は、「第二の古谷実が現れた」と興奮し、友達という友達にこの漫画を薦めてまわった。しかし、「古谷実」を引き合いに出すのは正解でもあり、不正解でもあることに気づかされる。
登場人物たちが抱く多くの悩みは、ホントにこれはもうどうしようもないくらいに下らないことなのだが、しかし、根源的なことでもある。
「自由とは何か?」「セックスとは何か?」「生きるとは何か?」
彼らはフリーターや学生、プータローなど、恐ろしく長い余暇の中で自分自身を探しながら、また見失いながら、考える。
その姿は、アゴラで思考を続けた古代ギリシャの哲学者たちにも似ている。
稲中に代表とされる古谷文学の登場人物たちが非日常を日常としているのに対し、のりつけ氏は日常を非日常にしている。同じ線上にいながらパラレルを描くような関係なのかもしれない。
別に大きく構えることもない。前述したように、この漫画は「世界一笑える哲学書」である。「軽い」「わかりやすい」をつけてもらってもかまわない。
日々、思考することを止め、忙しさに埋もれてしまった人々にお勧めである。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。