広告の3段階進化論おすすめ度
★★★★★
※長いレビューになります。パラグラフ毎にお読み頂ければ幸いです。
【結論】
シンプルに言えば、消費者基点でコミュニケーションを設計するということです。
その時、マス広告での「機能的な」情報発信と、
ネット広告〜クチコミ発生を意図した「情緒的な」情報発信
の”クロスコミュニケーション”が求められることになるのです。
【第一段階:マスマーケティング】
従来より、大企業はマスマーケティングを行っています。
代表的な日本人像に対し、「大規模CM」と「店頭販売促進」で
コミュニケーションをしかける。
そこで発信される情報は「メーカーオリエンテッド」なものであり、一方的。
【第二段階:メディアミックス】
そんな中、ブロードバンドの普及により、Webを絡めたMK=メディアミックス
という手法が広まっていきました。
「CMで見たインパクトを様々な接点で展開できれば、到達度が上がる!」
という考え方です。
しかしWebはTVと性格が違うので、同じ感覚でクリエイティブしても
意味がないことがあります。
部分部分では消費者の共感を得られず、 全く効果が出ない場合も。
これはまだ「メーカーオリエンテッド」の手法です。
【第三段階:クロスコミュニケーション】
そこで最近になって、「クロスコミュニケーション」という概念が広まり始めてきました。
各々のメディアに、異なる役割を担わせます。
そう進化した背景には、下記事実が関係しているのです。
1. プロダクトの「性能」や「機能」
⇒ 消費者は”企業発”の情報を最も信頼
2. プロダクトの「体験」や「情緒」
⇒ 同じ”ユーザー”の声を最も信頼
消費者は「ユーザーオリエンテッド」(=クチコミ)を基にして
購買行動を取るようになりました。
繰り返しになりますが、
≪消費者基点でコミュニケーションを設計するということ≫
が求められているのです。
スキルアップにつながります。おすすめ度
★★★★☆
最初にこの本を手にしたとき、タイトルに「次世代」と書いてあったからか、難しそうだという印象があった。日常ではあまり聞かない言葉であったので、未来のことなんて…と踏み出せなかっただけなのだろう。
実際に読み進めていくと、分かりやすい流れで書かれており、広告の世界にのめり込むことができる。導入として、トップエージェンシー「AKQA」を例にクロスコミュニケーション事情を知らせた上で、その必要性を理解させる展開。今までのマーケティング環境と次世代のマーケティング環境の違い、どのように変えていかなければいけないのかなどが順を追って書かれていおり、広告の知識に疎い私にも分かりやすい。簡単な図式化も多くされており、親しみやすい。クロスコミュニケーションの事例が5つあげられており、その中でも、2つ目のBMWの「MINI」の発表に行なわれた、ユーザー参加型キャンペーンについての事例は特に興味を持てる。ネットの世界からリアルな世界へ展開していったというこの内容はわかりやすく、クロスコミュニケーション理解へとつながる。
現代の広告業界事情を説明しつつも、激変していく次世代の広告業界に生きていく私たちへのスキルアップを手助けをしてくれているようだ。
マス広告世代のアドマンへおすすめ度
★★★★☆
これまでマス広告を主としてキャリアを重ねてきた世代のアドマンに向けた一冊。次世代(ネット社会)において、これまでのマス広告だけでは通用しない理由とその対策について、事例を交えながら書かれている。一からマーケティングを勉強しようという人が読むには少しわかりづらい用語が多用されているので、マーケティング用語集と併せて読むと良い。
いずれにしろ、本のポイントは「ネットコミュニケーション」という一点に絞られており、それを様々な視点から繰り返し書かれているという構成なので、理解の深まりやすい本だろう。
これからの広告に目が離せません。おすすめ度
★★★★☆
本書は、インターネット時代の広告のあり方を扱っており、題名の通り、「次世代コミュニケーション」について書かれている。特に、広告業界に携わる人や広告産業に興味のある人にとってはとても興味・関心の持てる本ではないだろうか。
現在、インターネット社会の進展により、企業が自社メディアを獲得し、さらに消費者が発信メディアを獲得した。これからの広告は、マス広告だけで消費者に訴えかけることは難しく、「ブランド体験価値」の必要性が増してくる。このブランドの価値を伝えることこそが、次世代コミュニケーションの目指すところであるとしている。消費者が求めているのはコミュニケーションコンテンツであり、これからの広告はクロスメディアではなくクロスコミュニケーションこそが、次世代広告のコミュニケーションデザインであると書かれている。
つまり、次世代広告は、企業から消費者への一方向的ではなく、双方型・共有型へと変化を遂げた。このような環境の中で、新たなマーケティング手法や、ソーシャルメディアを味方につけ、「クチコミ」を促進することの大切さを説いている。
私自身、気になる商品をインターネットで調べることは日常茶飯事なので、この本書の中でのインターネット広告においての、消費者との絆をいかに生み出すかというところに着目した。そこにはプラスアルファな部分が必要であるか、いかに商品に「オリジナルな価値」を生み出すかという指摘があり、とても参考になった。
次世代広告は日々多様に変化し、また、広告会社はそれに対応していかなければならない。これからも次世代広告コミュニケーションから目を離せなくなった。
新しい広告のあり方が学べます。おすすめ度
★★★★★
Web2.0によって、一方的に伝える広告の時代は終わりした。ではこれからの広告はどうあればいいのかということが書かれていて、とても勉強になりました。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。