期待半分、不安半分でこの本を読みました。漫画が小説化する場合、必ず原作とのズレが見えてしまい、不自然で、同人誌を読んでいるような気恥ずかしい気持ちになります。原作が好きであれば尚更です。
この本は、違いました。ムヒョとロージーの世界観を崩さず、なおかつオリジナルのストーリーがしっかり造られています。そして、面白い。一つの小説として十分楽しめました。この小説家さんは、ちゃんと原作を読み理解してくれているんだ、という事が伝わり好感を持ちました。小説としてのレベルは高い方だと思うので全く原作を知らない人でも楽しめるのではないでしょうか。
原作ファンにこそオススメ!おすすめ度
★★★★★
MLS時代のムヒョ、ヨイチ、ビコ、エンチューの可愛らしい表紙。
表紙の紙質がツルツルのものではなく特殊で、原作者の絵柄とマッチしている。
ひと足先に出た新刊と対になるピンナップ(両面刷り)つき。
ムヒョたちの学生時代、MLS内で流行っていた七不思議を絡めた物語。
五嶺とエビスの、不吉なビルを巡る物語。
ロージーが主役の、読み切り漫画のような物語。
これら3本と、幕間に筆者のちょっとしたユーモアが収録されている。
どの物語も、鮮やかにコミックスのイメージが浮かび上がってくる。
筆者が愛情を持って原作を読み込んでいることが随所で感じられ、
各キャラクタアの設定が、非常に上手く物語へ絡められている。
単なるパロディではなく、きちんと小説作品として楽しめました。
原作ファンにも不満を抱かせない、魅力の詰まった嬉しい1冊。
よく出来ていますおすすめ度
★★★★★
マンガ原作小説によくある、前にやった本編の話の小説化ではありません。
また、人気のキャラばかりを出しているわけでもありません。
きちんとキャラのひとりひとりに光をあてて、本編の世界を壊さず、上手く本編の話を補完しているように思われます。
西先生の挿絵や表紙も、物語を効果的に盛り上げています。
初めて魔法律を見る読者も置いていかないように、丁寧に書かれたステキな作品です。
是非ご一読あれ。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!