どうして?を何回も続けると本質が見えてくる。おすすめ度
★★★★★
キリクは、開かれた知性の象徴なのね、、開かれた知性が真の勇気と優しさを持つということね、、だから、、主人公は、子供でもなくて、、もっと肉体は関係ない、、、新しい知性の象徴、、、赤ちゃんなのね、、。
うーん、、そして、、魔女を助け、、逆に村人から、、魔女に対する迫害を防ぎ、守るためには、、自分が大きくなる必要があったのね、。愛よね〜。
しかし、、良く出来てるわー!私の子供も感動してたわよ。。
村人の「小さいお前には分からんのだ!」というお爺さん、、こういう大人って多いわよね〜、大嫌い!!私も気をつけよっと。。でもね、ホント、、小さい子って予想以上にいろいろなことを分かっているのよねー、自分たちの小さい頃思い出してみなさいよ〜、大人が想像している以上のことに気づいてたりしてたでしょ〜!
偏見もなかったしね、それは知識としては無知なのかもしれないけど、一方でそれは心としては純粋なわけでさ、、、、じゃあ知識って何よ!って思うわけ、学校で何年間も習ってさ、、、で、、思うわけよ。。。少なくとも知識=情報を制御するのが、知性なんだよね、、知性というのは、心に通じるものがあって、天与の性質なんだろうね、、芽を出させるのは後天的な影響も大だと思うけどさ。。いずれにせよ、知性は良心によって初めて、正しい勇気だの優しさだのになっていくわけよね。。。なんてね。
この村の唯一の開かれた知性を持つ赤ちゃんキリク、、もー、2001年宇宙の旅のモノリスに触れて生まれてきたんじゃないか?って思える程、この村じゃあ進化した存在よね。
蛇足だけど、2001年宇宙の旅は、知性の進化を巡って、人とコンピューターのHALが自分こそモノリスに触れようと殺し合いをするんだけどさ、結局、乗組員を何人も殺したハルではなく、その時、良心を持っていた知性=人だけが、次の進化に導かれるという物語、、、、
開かれた知性と良心を持つ存在しか、その先の進化はあり得ない!という啓示なのね。
うふ。知性と良心って言うのは、この地球上の全ての動物の進化の頂点なわけで、ダーウィンの進化論なんて、物質的すぎるわ!!もっと精神に目を向けなきゃ!
知性と良心つまり精神が未だ不完全だから、こんな世の中なのよね、、、。
ある意味、この映画も2001年も、テーマは同じよ!キリクみたいな開かれた知性と良心を持つ、言ってみれば、精神が進化した新人類が必要なのよ!
熱くなりすぎたわ。。
一つ冷静にレビューを付け加えると、、音楽!この映画ではもっと良くなったはず!残念!
本物を使うべきだったわね!アフリカの本物を!魂の入り方が違うわよー。
評価は音楽の分だけ3かな、、あとは全部5をつけました。
子供がどうしてと聞いたときにおすすめ度
★★★★★
子供がどうしてと聞いたときに、何を考えるとよいかのヒントをもらえたような気がします。
多くの文化で、いろいろな答えがあり、答えは一つではないことが分かりました。
世界の文化を、アニメで紹介するシリーズにしてもらえると嬉しいかもしれません。
色彩も動物も美しいおすすめ度
★★★★★
色彩がとても美しいですね。これだけでも見る価値がありました。
ストーリーには寓意的な部分もありますが、
押しつけがなく説教じみてもいないのが見事だと思います。
何よりも動物たちが擬人化されておらず、自然で、しかも愛らしい。
後半の冒険の部分は、笑いながら、はらはらしながら素直に楽しめました。
骨格と達観の妙おすすめ度
★★★★☆
『プリンス&プリンセス』で素敵だなぁと思った監督のアニメ。
影絵のような切り絵のようなテイストはそのまま。影絵の時にはさまざまな色に輝きちりばめられた光と影のコントラストが印象的だったのだけれど、今回はもっと地に根を張った色合いが画面全体に大胆に広がっていてこれもまた素敵だなと思った。
作者は葛飾北斎にも影響を受けているみたい。
北斎のお話もあったものなぁ…。
お話はすごくシンプル。
教訓めいたセリフがあったり、ひとの心が創りだす呪縛のこと、主人公が特別なちからを持ってるわけじゃなくて(キリクはとんでもなく足が早いけれど)ただものごととまっすぐ向き合ってみることの強さのようなものを描いているところはマンガ日本昔話と神話の中間みたいな感じなのだけれど、それだからこそシンプルにどきどきするし、時々セリフにぐっと掴まれたりする。
キリクが「大きくなりたい」と言ったのに対し小さいからここまでこれたんだ、とおじいさんが言ったのが印象的だった。
望むことは大事だけれど今の自分が何をできるのか、「もし〜〜だったら」という仮定のうえだけで考えるんじゃなくて今のこの私をもって、何ができるのか。何を感じられるのか。
こんな自分だからできないというんじゃなくて、自分だからできること。または、できないから考えたりもがいたりできること。
大きな意味での自身の克服、人間の不思議な真の部分を感じるた。
あとこのひとの絵の人物の体のラインが素敵。
しなやかな筋肉の張りやその下の伸びやかな骨が伝わってくる。
甘すぎない達観や妙な冷めも、嫌いじゃない。
しなやかに良いおすすめ度
★★★★★
一番楽しめた点は、やっぱり色彩の美しさと使われている音楽が醸し出す独特の雰囲気。その中で、魔女と対峙するキリク、魔女。どちらの吹替えもピッタリ役の感じにあってました。特典映像は大概観ないで済ませてしまうことが多いのですが、今回付いていたアフレコ風景はちゃんと観ました。神木隆之介君、立派。浅野温子さん、素敵!ストーリー的には特に目新しい話でもありませんが、素直にキリクの活躍を応援しながら観れたので、十分楽しめました。本編は75分と短めなので、小さい子供でも飽きずに最後まで観れるのではないでしょうか。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
ホント満点を付けても良い出来です。
概要
主人公はアフリカの小さな村で生まれた赤ん坊、キリク。村は、魔女カラバによる呪いに苦しまされていた。「どうして魔女は意地悪なの?」好奇心いっぱいのキリクは、その行動力で村人たちを助け、賢者を求めて旅をし、やがて魔女の謎を解いてゆく。
ミッシェル・オスロ監督によるこの長編アニメーションは、フランスで異例の大ヒットを記録した。音楽にユッスー・ンドゥールが参加している。日本ではスタジオジブリがその配給をバックアップ。日本語版は高畑勲監督による演出のもと、魔女カラバ役に浅野温子、キリク役には『千と千尋の神隠し』にも声の出演をした神木隆之介という絶妙のキャストが実現した。
最近の日本のアニメではあまり見られなくなってしまったタイプの、神話的世界観のなかで展開される教訓的なお話は、子どもと一緒に楽しむのにぴったり。鮮やかな色彩で生命感あふれるビジュアルが強く印象に残る。(安川正吾)