中村吉右衛門さんが演じる、長谷川平蔵は普段はおだやかな人なのに、ここぞという場面で、「拙者、火付盗賊改め方、長谷川平蔵!身命にいたせ!」というシーンがたまらなくかっこいいです。また、エンディングのギターの音楽もたまりませんねぇ。
とにかくもう、初めから終わりまで、全てがカッコ良い!おすすめ度
★★★★★
時代小説家として、不滅の人気を博している池波正太郎。
その代表作だけに、その「つくり」は、まさに原作そのままです!
原作者自身が配役にもアドバイスしただけに、演じておられる俳優さんも絶妙で、奇跡のように一人残らず「はまり役」です。
池波正太郎が、元々舞台やお芝居の脚本を書いていたと聞いて「なるほどなあ」と感心したものでした。
また、鬼平シリーズの特徴として、「時代劇=勧善懲悪」じゃないことも挙げられます。
良いことをしていても助からない人や、うまく逃げてしまう悪党などもいたりで、決して一筋縄で行かないあたりも、さすがです。
音楽や映像もさることながら、料理と食事の描写に定評がある池波正太郎だけに、すごくご飯を食べるところがおいしそうでした。
このシリーズは、「時代劇なんて、インロウ出して終わりでしょ?」とお思いの方に、何が何でも観ていただきたいです。
中村吉右衛門さん独特の声で「火付盗賊改方、長谷川平蔵である!」と言う場面は、何度見てもシビれますよ。
まさしく、珠玉の名作です。
宝物ですおすすめ度
★★★★★
時代劇の中でもこれほど出来の良い作品はないのではないでしょうか?
原作も読みましたが、役者さんの起用がとても上手くいっているので原作のイメージを損うどころか素晴らしいできあがりとなっていると思います。毎回出る役者さんも大物揃い。何度見ても飽きません。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。値段の割には上出来。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
池波正太郎原作の傑作時代劇がドラマ化されるのはこれで4度目だが、このシリーズに止めを刺す。江戸時代後期に“鬼の平蔵”の名で恐れられた火付盗賊改方長官、長谷川平蔵とその密偵達の活躍を描いたこの痛快な捕り物帖は、また人間の業の縮図でもある。
過去にも様々な役者によって演じられてきた平蔵役だが、初代平蔵を演じた8代目松本幸四郎の実子でもある中村吉右衛門にとっての平蔵は、文字通り一世一代の当たり役となった。一通りでは説明できない複雑な人物像を豪快に演じきる様に、原作者自身のご指名というお墨付きも加わり、もはや吉右衛門以外の平蔵は想像しづらい。善悪綯い交ぜの人の世で、時には情け深く、時には厳罰を持って処する平蔵の人間臭い魅力が、見るものを否応なくひきつける。豪奢なセットにケレン味たっぷりの演出。各話に登場する豪華なゲストと、時代劇のあらゆる魅力が満載の作品だ。(麻生結一)