しかし、やはりMGS4の内容を一冊にまとめるには無理があったようでサクサク進みすぎのような気がします。ゲームでの山場も特に盛り上がることもなく何となく終わった、という感じで少し拍子抜けでした。
とくにドレビンがスネークを嘲笑した、というのが今だに納得できず。ゲームにもあるシーンだったのですが、それは嘲笑ではなく苦笑という表現のほうがぴったりな場面でした。
メタルファンのための完結編おすすめ度
★★★★★
ゲーム未プレイでのレビューであることをお断りしておきます。
過去のシリーズは全てプレイ済みにも関わらず、
PS3が買えずにMGS4を諦めていた矢先のノベライズ化発表でした。
正直、嬉しい反面かなり心配でした。
小島監督の生んだ物語が別の語り手によって綴られる。
果たしてメタルギアらしい小説になるのだろうか、そこが心配でした。
そして期待と不安を抱えながらフタを開けてみると、
そこには確かにメタルギアだと呼べる小説がありました。
スネークは変わらずスネークでしたし、オタコンはやっぱりオタコンでした。
メタルギアの完結編のノベライズ、それに相応しいものになっています。
全ての謎が明かされ、スネーク達の物語は終焉を迎えます。
これで全て終わりかと思うと、ファンとしては寂しい限りですが。
小説でメタルの完結編を味わいたいというファンの方、どうぞ。
蛇の話をしようおすすめ度
★★★★★
オタコンを語り手としたMGS4の小説です。
あの時彼らは何を想ったのか、彼女たちは何を感じたのか。
それらが丁寧に書かれていて、とても好感を持ちました。
文章力があり原作に忠実なので、読んでいる内にムービーが脳内再生されて流れるように読めます。
また、物語の展開上不要だったBB部隊を上手く削りつつ「戦争が人を獣にする」ことをちゃんと補完してあったので安心しました。
ただし、原作に忠実と言っても脚本を小説に起こしたらしく、所々ゲーム本編とは違うシーンもありました。
制作中に変更があったんでしょうか?
最後の闘いだけは、本編通りが良かったなあと思います。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!