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宇月原晴明 ウィキペディア

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信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)
信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)
 信長記(俗)などに由来するとっくの昔に否定されているような俗説、
伝説を確信犯的に使い倒しています。
 信長と古代シリア由来の狂帝ヘリオガバルスを初めて結びつけたのは澁澤龍彦
ですが、登場人物の名前や設定、挿話の端々に澁澤へのオマージュが
ちりばめられています。
 妄想が暴走しているので、まじめな時代小説ファンなんかは受け付けない
かもしれませんが、しかし多分、作者には初めから狭義の“時代小説”
なんてつもりは微塵も無かったんじゃないでしょうか。
 これはファンタジーだ。そのつもりで読むことをお勧めします。また、
この本を読んでおもしろかったらアントナン・アルトーの『ヘリオガバルス・
または戴冠せるアナーキスト』も読むとおもしろいと思います。
 




聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫)
聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫)
秀頼が生まれてから、誰もおとづれなくなった聚楽第。
その地下にソレは存在した。
錬金窟。

その謎を探る蜂須賀党と服部党。
謎を握る異端審問。

引き込まれるような妖しい世界です。
何故、秀吉は秀次の妻妾までも皆殺しにしたか?
何故、家康は豊臣家を滅ぼしたか?
ありえないけれども、どこか納得してしまう。
夢のような話です。






安徳天皇漂海記
安徳天皇漂海記
本作は、壇ノ浦の合戦で祖母二位の尼に抱かれて入水した幼帝安徳天皇が、実は大きな琥珀の玉に封じ込められて存在しており、夢を通じて源実朝や南宋皇帝、マルコ・ポーロ、クビライ・カーンなどと関わっていく、という壮大で美しい歴史ファンタジーです。

第一部は、右大臣にまで昇りつめ、気鋭の歌人でありながら、名ばかりの将軍として苦悩の日々を過ごした源実朝の近衛兵であったという人物の口から、実朝と安徳天皇との出会いから旅立ちまでが語られます。

最初は難しい感じがしましたが、そのやわらかい語り口と、史実と作者の想像を丁寧に丁寧に紡いだ幻想的な世界の描写の美しさから、ぐいぐい物語に引き込まれていきました。

そして第二部では、安徳天皇と南宋皇帝の出会いから別れなどについて第三者によって語られ、マルコ・ポーロやクビライ・カーンなども登場します。果たして安徳天皇の荒ぶる魂に安らぎは訪れるのか?
それが知りたくて、ページをめくる手が止まりませんでした。

ファンタジー小説では、ありえない設定によって気持ちが冷めることが多々ありますが、この本を読みながらそのように感じたことは一度もありませんでした。

時代や場所を超えて幾多の歴史上の人物をつなぎ、実在する詩などを要所で紹介することによって現実味のあるストーリーを作り上げた著者の筆力・想像力には脱帽です。

歴史が苦手な方にもおすすめです。








もしもこんな 宇月原晴明 がいたら・・・


マスロック、ポスト・ハードコアを合わせ、ラウドなノイズを撒き散らす新世代ポスト・ロックとして期待されている 宇月原晴明。青春時代の告白の瞬間のように、切ない恋のワンシーンを描いた今作は、夏の告白ソング決定盤。
本人のオススメは「大人な黒い水着を着ているところ」。少女から大人への脱皮を図る彼女がこれまでとは違った魅力を見せている。

こりゃあようするに一言で言うとあれだ

『 青春の時期は、いつの時代でも恥多く悩ましいものだ。もう一度やれと言われてもお断りしたい。 』( 吉行淳之介 )

ってやつだ???

[読書]宇月原晴明『天王船』
天王船 (中公文庫) 作者: 宇月原晴明 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/11 メディア: 文庫 2006年11月購入。1年10ヶ月の放置。松永久秀と斎藤道三を中心に描いた異色の戦国伝奇絵巻『黎明に叛くもの』の外伝的位置づけとなる短編を四 ...

信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス : 宇月原晴明
「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」 宇月原晴明. 口伝に曰く『信長公は両性具有(ふたなり)なり』と. 何だか魔術(マジック)を見せられているみたいなんだよね~。 シリアの太陽神・バール信仰、

何だか、宇月原晴明に・・・
ハマっちゃったかなぁ~? って気がするので、次は「黎明に叛くもの」 あたりいっちゃおうかなぁ~と思案中。文庫版でコンパクトに読むか、でもノベルズ版は美麗イラスト付きだぞ・・・とか、楽しく迷っております。 ・・・と、ここまでは良かったんです ...

廃帝綺譚 : 宇月原晴明
「廃帝綺譚」 宇月原晴明 サイトにちょこちょこお邪魔させて頂いているまるあさんのコメントで早速読むことに。 「安徳天皇漂海記」 より連なる四つの短編。 西海に沈んだ安徳帝の体を包み守る琥珀色の玉。その玉と同じ蜜色の光を放つ小珠を伝える大陸の ...

宇月原晴明 『天王船』
すなわち、『黎明に叛くもの』+『天王船』=ノベルズ版(四分冊)となる。 最長の「波山の街」以外は小品なので、本書を読むのは他の宇月原作品を全部読んでからで良いだろう。 天王船 (中公文庫). 天王船 (中公文庫). 作者: 宇月原 晴明 ...

宇月原晴明 『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』
わたしは宇月原晴明と長野まゆみの文学に「澁澤的宇宙」の継承を見るものだが、まさに宇月原晴明こそは、ポスト澁澤龍彦の時代を背負って立つ作家であろう。『高丘親王航海記』に題を取った『安徳天皇漂海記』もオススメ。

宇月原晴明 『黎明に叛くもの』
分厚い本だがスラスラ読める。本書は戦国時代の数々の謎に解答を与えている。その解答は歴史の教師なら零点をつけ、(私のような)物語好きなら満点をつけるものだ。 黎明に叛くもの. 黎明に叛くもの. 作者: 宇月原 晴明; 出版社/メーカー: 中央公論新社 ...

安徳天皇漂海記/宇月原晴明
... 書かれていて、それだけでもう頭がくらっくらっしてしまう。 ほんとは「テンペスト」とか読む予定してたのに。 とりあえずこれ読んでしまわないと、落ち着いて次に進めない。 なぜかそんな気分にさせられてしまう、あわわな宇月原晴明の本である。

安徳天皇漂海記 : 宇月原晴明
「安徳天皇漂海記」 宇月原晴明 最後の頁を閉じてしばし放心の後、号泣。「実朝ォォォォォォ~!!!」 第一部「源実朝篇」を読みながら、ふと、皇なつきさんが岡本綺堂の戯曲を元に描くところの「修善寺物語」~頼家の姿が頭をよぎる。 ...

宇月原晴明 『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』
それが宝くじだったりするんです(笑)けれども、やっぱり当たらないので、もう少し日常の中に「喜び」のようなものを発見しなくてはいけないのでしょう。そんな物憂いを感じる今日この頃です。 <読書日記> 本書は昨年の8月14日に読了。 ...

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