「音楽家」としてのStingおすすめ度
★★★★★
なんと、スティングによるルネッサンス後期のリュート奏者John Dowlandの曲集。一応サポートとしてリューテニストが一人参加しているが、スティング自身もArch Lute(ルネサンス/バロック時代のリュート)を携え、1曲目から本職顔負けのリュートプレイを炸裂させている。John Dowlandのリュート曲は通常、女性ボイスにリュート伴奏で演奏される事がほとんどだが、スティングがやると、不思議にハマっている。
スティングの音楽性の幅広さは有名だが、原点に戻り、日本で言うと民謡にも当たる英国のLute Air(歌付きリュート曲)をやってしまったのには驚いた。に加え、セレブリティの趣味でハンパにカバーしているのではなく、ドイツグラモフォンから発表している事からも分かるように、「本気」でクラシックに挑戦し、他の同曲集に比べ異端的ではあるが、立派にひとつのクラシック作品を作ってしまった。スティングをある意味ふつうのロックスターと認識していた私は、本作品を聴いて、彼は祖国の原点に戻った本物の「音楽家」なのだということを知った。スティングファン、クラシックファンのみならず、皆に一度は聴いて、そして彼の魂に触れてみて欲しい作品である。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
ホント満点を付けても良い出来です。