決して終焉は迎えないおすすめ度
★★★★★
映像本編の凄まじさと映画が持つカオスを、まるで比例させるかの
ようなおよそジマー氏らしくない作品となっている。
ソマリアという国の内紛にアメリカが介入するという構図からか、
そのスコアもアラビア音階をモティーフとしたメロディ(これがいい!)に
破壊力抜群のヘヴィ・メタリックなギターが被さるというトラックが耳をひく。
この滅茶苦茶格好いいギターは一体誰なのか?
一気にカタルシスを覚える。浄化、とはよくいったものだ。
しかし現実は、高品位で最新鋭の技術を導入した攻撃ヘリ、
ブラックホークが落下してからは浄化されるのはアメリカ側になってしまう、
という皮肉。
「シンクロトーン」というトラックでは、テクノか?と思わせる意匠と
ポリリズムを意識したリズムをミックスさせ、それはアヴァンギャルドな展開を
聞かせる。
全体のミキシングも深く、楽器類のリヴァーヴをマックスにして
音響効果を狙ったのは間違いない。
従って間違ってもコマーシャリズムの欠片もないスコアに仕上がっているが
かつてジャーマン・NWの世界にいたこともあるジマー氏の、面目躍如とも
いえるスコアになっている。
最後まで耳に残る、独特のアラビック・メロディが持つ不思議な切なさが
いつまでも余韻を残す。
CMの曲が入ってない・・おすすめ度
★★★☆☆
他の人たちが言うとおり、ジマーの他の映画で見られる熱いスコアを期待して買ってはいけません。とにかくじっくり聴く音楽だからです。日常的にかけることのないBGMです。よっぽどの映画音楽ファンのみ買うべきだと思います。
実際自分はこの映画のCMでかかっていた曲を探して買ったのでした。その時はモービーというアーティストを知らなかったので・・CMにも誰の曲か出てなかったし。
結果、モービーの名曲は入っていません。
ハンスジマーとしては多少異作おすすめ度
★★★★★
ハンスジマーといえば格好いい、ドラマティックでアクションヒーローといったイメージと直結する映画で、そういった映画を盛り上げるのが得意な作曲家だが、この映画の徹底したリアリズムの追及という性質上、曲もやたらドラマティックにするわけにはいかず、彼としては珍しく、主役としてのサントラと言うよりは、後から支える曲を書き上げている。そうはいっても存在感は抜群で劇中のシーンを思い返させてくれる。2曲目のBarraBarraと14曲目のMinstrelBoyの歌詞がないのと、冒頭のフートを回収しに行くときと、情報屋が車を走らせる時に鳴ってる歌は収録されていない。あと後半の夜間のヘリ強襲の時の曲は収録されていない。スコアもいいが、グラディエーターでハンスジマーと組んだLisaGerrardの歌声(11曲目)や、バーバマール(5曲目)の歌声が心にしみる。
期待通りでしたおすすめ度
★★★★★
DVDのコレクターズボックスを購入し
その中に少しでしたがミュージックプロモーションが
入っており
また、膨大なメイキングの中にハンス・ジマーの
音楽製作シーンがあり
これはサントラを買わなければとずっと思っていました。
全編に渡ってソマリアというアフリカであって
それでいて中東に近い国を音楽でよく表現できていると
感じています。
この映画の内容から
あまり派手な音楽は期待していませんでした。
ソマリア人・アメリカ軍人双方にとって
悲劇ともいえるモガディシオでの戦闘を
音楽で表すとしたら
勇ましい音楽よりも
今回のような感じの方がいいのではないかと思っています。
13曲目なんて聴いていると映画のシーンを思い出し
しんみりしてきます。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!