脅威のハイブリッドアニメおすすめ度
★★★★★
ここでは、ざっくばらんに本作の魅力を書き連ねてみたい。
このアニメは、見るととても楽しい反面、けっこう疲れる。多様な情報がギッチリと詰め込まれたハイブリッドな内容のためだが、その諸要素を書き出してみたい。
(1)パロディ
原作でも多かったが、アニメでも執拗に行われる。猿の惑星、タイガーマスク、テッカマン、マジンガーZ、他にも多数。けっこうベタ、かつ古めなのがポイント。
(2)黒板ネタ
教室のシーンで黒板にゴチャゴチャ書き込まれた小ネタ集。80年代のジャンプ漫画の名台詞、初期ファミコンソフトの裏ワザ、80~90年代のバラエティー(ドリフ、たけし、巨泉など)からの引用が多い。
(3)色彩設定
(4)凝ったレイアウト
これは昔からの新房監督の持ち味。極端なコントラストや、ビビッドな色彩が特徴。加えて、本作ではちびキャラが効果的に使われて、人形劇風の面白さを醸し出している。
(5)萌え描写
「月詠」で確立した「ほっぺに淡い紅」を多くのキャラに適用。さらにハイライトも多用してツヤツヤ肌を表現。作画クオリティは高い。
(6)ポップOP/ED
微妙にレトロな、80年代アイドル歌謡風の曲調に、サイケで派手な映像が印象的。基本はOP3種、ED2種だが、その時々でキャラソングを用いたり、別バージョンを使ったりと「月詠」を越える遊びっぷり。
(7)声優陣
「よくやった!」と言いたくなるような、豪華かつ完璧に近いキャスティング。主役級の声優をズラリと揃えた強力な布陣。
色々と書いてきたが、この作品の面白さを説明するのは難しく、やはり実物を見て頂くのが一番良い。ハマる人には「10年に1本」の作品になるだろう。
特に、80年代の漫画・ゲーム・バラエティ等を愛する30代の人には、フィットする可能性が高い。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。