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野球の国のアリス (MYSTERY LAND)

北村 薫
おすすめ度:★★★★★
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お勧めジュブナイルノベル
おすすめ度 ★★★★★

宇山日出臣氏の遺したレーベル、ミステリーランドの新刊(第14回配本)です。
ミステリーランドは執筆人が豪華で、かつ曲者も少なくないので、麻耶雄嵩氏の「神様ゲーム」など、少年少女へのジュブナイルに見せかけた大人向けの本が結構ありますが、
この「野球の国のアリス」は純粋に、児童向けのジュブナイルでした。
ウサギさんが鏡の中に入っていくのを見てそのあとを追った野球少女アリス。
鏡の中の国では、中学生たちによる裏の大会――負けたチームが次の試合へ進み、最弱のチームを決定する戦い――が行われており、野球は下手な選手たちのエラーや酷いプレーを嘲笑して楽しむスポーツになっていた。
こんな状況を許せないと感じたアリスは、最弱チームのメンバーとなって、最強チームに戦いを挑み、裏の大会を消滅させるために戦う……というお話です。
このレーベルが箱入りのハードカバーであるせいで、結構なお値段なのが難点ですが、内容は十分に楽しむことができました。



どこまでも爽やかな読後感
おすすめ度 ★★★★★

 「皮肉って、わかりますか?」という問いかけからはじまるちょっと不思議な冒険の話。
 少年野球のチームでエースのピッチャーとして活躍する小学生の女の子、アリスは、ある日大変だ、大変だと走っていく顔見知りの新聞記者・宇佐木さんの後を追いかけたことから、「鏡の国」に迷い込んでしまいます。そこではあらゆるものが(文字まで!)左右対称なだけでなく、野球の「負け抜き戦」、つまり負けたチームが進んでいき、最後に全国一弱いチームを決める、という催しが大人気だったのでした。「こんなのはおかしい!」と憤慨するアリスは、最弱チームに入って試合に勝ってみせようとするのですが…。
 物語のところどころに「皮肉」が溢れています。「鏡の国」で行われている人を馬鹿にしたような試合も、過度に競争を回避する教育やなんでも見世物にする風潮を皮肉ったものとして読めば、決して現実味のないものではありません。野球を愛するアリスや仲間たちが「おかしな現実」に立ち向かっていく様は実に爽やかで、北村節炸裂、といった感じ。『不思議の国のアリス』が絶妙な具合に翻案されているところも見所で、おすすめの小説です。



細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★

大変良く出来ています 。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
ホント満点を付けても良い出来です。


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