中谷美紀、奮闘。おすすめ度
★★★★★
中谷さんのエッセイによれば、この映画の撮影では本当に奮闘されたようです。
ただ映画そのものは場面の展開が早く、そんな苦労をしみじみと感じさせる場面が
長くは続かず。でもその、場面の多さが奮闘を意味するのかもと思ったり。
映画そのものは、非常に楽しめます。最初、コミカルだったのが、だんだんとリアルになっていきます。
こんな人生を自分がこの先、もしかしたら送ることがあるかもしれないと思わず想像してしまったり。
松子。53歳。
人生ってこんなもんかもと思えます。
「生れて、すみません」
でも、松子はそういいながら、最後、わたし、まだやれる!と目を輝かせ、
希望の名刺を手に握りしめてその生涯を終えます。
んーいい!おすすめ度
★★★★☆
わかる!こんな人生有ります!
なんで!?
なんでこうなるの!!!私だけ
運命なんでしょうか?男運がないんでしょうか。
次から次へと色んな事が有りますよねえ、人生とは。
嫌になります、人生は。
でも明日になればきっといい事有りますよね、自のままでいいんですよね。
素直で思いっきり人生を生きればいいんです。
頑張ります!
そんな映画です
この映画は中谷さんしかできないですよ、本当に表情といい身のこなしといい、良く演技されています。さすが中谷さんですよ。
女は変わりますねえ。
最初から最後までいい。
他の出演者も又いい。
この監督の表現力は本当に感動します
最後の階段を上がって行くシーンが無性に悲しかった。
若い時代っていうのは本当にいいですね、1日1日を大事になさって生きて下さい
「獄」彩色の一生おすすめ度
★★★☆☆
ミュージカル嫌いな自分にとっては残念な鑑賞になりそうだと思ったけど、そんなこともなく。豪華なキャストと日本映画屈指の映像技術をテンポよく楽しむ、ちゃんとしたエンターテインメントだった。
ただミュージカル映画って、ちょっとダメだったりひもじかったりする女の子とかが、自分をシンデレラ的に見立てて現実逃避したり、生きる活力を得たりして成長していく様を見るのが楽しいんじゃないんですか? にしてはちょっとこの物語は悲惨過ぎ。笑い飛ばそうにも、後半の畳み掛けるような不幸がいちいち重たいし、松子は松子のままで、KY道をひた走る。「愛されたいがゆえの“愛”」を押し付け、失敗しても、それを繰り返す……これは男のせいじゃないだろ、これを○の愛とか呼ぶなよ、そして、トラウマのせいでもないよ――とこのポップな映像を見てると思えてしまうから皮肉。
あと、ラストも勘弁してくれって感じにくどい。公開時からずっと懸念してたことなんだけど、やっぱりPV出身の監督は「やりたい画」が先行してしまうものなのかねぇ……。スパイク・ジョーンズだってミシェル・ゴンドリーだって、チャーリー・カウフマンが脚本書いてくれなかったら、とは思うし。
主演の中谷美紀の演技も凄い気合入ってたし、てか役者の演技は押し並べて良かったけれど、言い換えればこれは、中谷美紀だったから我慢できたのもある、絶対。これで主演が柴咲コウとかだったら絶対見なかったと思います。
監督のセンスおすすめ度
★★★★★
観客を飽きさせない緩急ある作品であったように思いました。実際、子供の時に釘付けになって観たゴジラ映画以来、久しぶりに映画鑑賞中に時計を一切みませんでした(笑) この監督には下妻物語しかり、笑いのセンスをものすごく感じます。観ていて次はどんな仕掛けがあるのだろう?と、ミュージカル系で重要なミュージックも、その仕掛けも素晴らしかったです。近年で一番の映画です。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
買って良かったと思います。
概要
現代の日本映画とミュージカルというのは、相当うまくやらないと水と油の関係になってしまうが、本作は違う! 主人公・松子のターニングポイントで、ふつうに撮ったら中だるみしそうな場面をミュージカルにすることで、映画の流れを加速させるのだ。木村カエラ、BONNIE PINKらのナンバーも耳に残る名曲ぞろい。山田宗樹の原作は、松子の不幸な人生を明るく描いていたが。この映画版はさらにポップで前向き。不幸な人生も、見方を変えればドラマチックですばらしいという人生賛歌に変えていく。だから観ていて爽快なのである。
教師からソープ嬢、犯罪者、孤独な生活…と落ちていく松子の人生。特殊メイクで超デブ姿も披露する中谷美紀を中心に、ゲスト出演の脇役に至るまで俳優たちが個性を出しきっている。困ったときに見せる松子の「ヘンな顔」など原作にはないユーモアも映像ならではだろう。映画というものは、どんな傑作でも2時間観ていれば多少疲れてくるものだが、本作はいつまでも観続けたいと思わせる飽きのこない作り。日本映画の可能性を示す傑作だ。(斉藤博昭)