ドリホー
オルタ、ブリンクス、御伽等、年末のXBOXの大作ラッシュに隠れちょっぴり影が薄い本作ですが、既存のゲームの続編、焼き直し等に飽き飽きしてXBOXに辿り着いた昔ながらのゲーマーには是非お勧めしたいゲームです。広大な地下の世界をドリルで掘り進み遺跡を発見し遺跡の謎を見つけボスを倒すと言った単純な目的ながら、その中毒性は計り知れない。地中を掘り進む際、骨や壷が多発すると遺跡が近くに存在する事のサイン。遺跡が近いからといって、強固な地層を力ずくで掘り進めると体力を消耗する。更に無秩序に掘り進むと地盤沈下や落盤が起きダメージを受ける。落盤に怯えつつ遺跡を発見した喜びは、筆舌に尽きない。遺跡に侵入してミイラや大サソリと言った先住者を倒し古代の財宝を集めるわけだが、財宝にはランク付けがされていて上はSランク、下はFランクと様々な財宝が眠っている。高ランクな財宝を取得したからと言って、悦に入ってもいられない。遺跡から地上への帰り道には主人公の持っている財宝を狙って盗賊ゴブリンが現れる。ハラハラの連続です。MSX時代のシンプルだけど自ら楽しみを見つける事ができるゲームに最先端の技術で味わいを付けた、そんなゲームだと思います。XBOXのゲームの実力を真に味わうなら、5.1CHのサウンドは欠かせない。本作でも地下の探索時の反響音や前後、左右から迫ってくる音の広がりを体感すると他機種にはもう戻れない。
ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)
そこで人が麻雀しようが、誰かが死のうが、関係なく淡々としたトーンで描かれる画。
作者は、常に事象を俯瞰しながら描いている印象を受けます。それは時に冷徹に感じることも
ありますが、作品全体に漂うこのえも言われぬ愛嬌は、この視点から生まれるのでしょう。
また、老人、子供の描写にはとりわけ驚かせられました。
不気味な老人と子供を描かせたら、大友克洋の右に出る者はいないのではないでしょうか。
AKIRAで有名な作者ですが、私は短編集にこそ大友克洋の魅力が存分に詰まっていると思います。
他の短編集、「ショートピース」、「さよならにっぽん」と併せておすすめできる作品です。
さよならにっぽん (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)
大友克洋のベストは? 犯す ハイウェイスター 気分はもう戦争 ショートピース etcどれを選んでも正解だとおもう。そんな中僕が選ぶのは 聖者が街にやってくる って作品。読み終わったあと、なんともホンワカしたあったかい気分にしてくれるのだ。(対局にあるのが 犯す って作品だと思う。)この作品を描いたのが25才前後だから大友克洋の才能の偉大さを痛感する。 大友克洋は手塚治虫の正統な後継者だとおもう。だけど最近はアニメのほうにいってしまって 金がなくなったら商業的漫画を描いてその場をしのぐんだって言うような事を言っている。ふざけんなといいたいのだが、ファンとしては、ひたすら気合いの入った作品が読みたいのである。