あしたのジョー(2) (講談社漫画文庫)
クロスカウンター&ダブルノックアウト!ジョーVS力石のファーストファイト。おっちゃんの泣かせるクロスカウンター講義で誰もがにわかボクシング通になったあの日。
伏兵・青山の登場で力石再戦に暗雲立ち込めるジョー。3巻へ期待高まります。
あしたのジョー プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]
この映画の最大の見せ場はやはり、少年院で知り合ったジョー(山下智久)が唯一力で叶わなかった相手力石(伊勢谷友介)と出逢い、出所後は、ジョーも力石にライバル心を静かに燃やしながら(ここが、アニメなどと違うところかな?ジョーって結構、多弁で相手を挑発したりする事もあるし)プロボクサーへの道へと疾走していき、試合をするシーンでしょうか。あのアニメやコミックそっくりな丹下段平(香川照之)とともに。
わたしは、見に行こうかどうか迷っていましたが、ちょうど上映中に特番があって、メイキングなどで、山Pや伊勢谷友介のあまりに過酷な肉体改造と、ボクシングファン歴30年という香川照之のこの映画にかける意気込みがわたしの心を動かしたのでした。力石がジョーのいるバンタムまでおりてくるまでの減量は伊勢谷友介のあばら骨がみえるほどで、凄いと思いました。1日にサプリ1個という減量は辛くあまりの空腹に、香川さんに「この世の中に力石を演じたかった役者が何人いると思うんだよ」とさとされていましたが…。
残念ながら出ていませんが、林屋の紀(のり)ちゃんや、ジョーってボクシングの試合以外では、ドヤ街のこどもたちを引き連れてパチンコに行ったり、気を許した相手に対しては、陽気で気さくで、お調子者でそれでいてせっかちな性分。そういうジョーのプライベートシーンも撮ってほしかったと思うのはわたしだけかな?
でも、アニメとはテイストの違ったこういう映画もありだと思いました。また、香川さん、本当にあなたは凄い役者だと再確認させていただきました。もちろん、山Pも伊勢谷さんも凄かったけれど、この映画に関心もたれた方は、映画「あしたのジョー」のメイキング本ともいえる「慢性拳闘症」(香川照之・著)を読まれる事をお勧めします。ボクシングの練習にはチンピラ役で出演していた杉本哲太も通ったそうです。また、撮影中、香川さんは、ジョー(山P)の本気のパンチをミットで受け続けて、両腕がはれあがったようになってしまって、痛くて眠れなかったことなども書かれていました。
※「山下・伊勢谷・香川による映画公開記念座談会」は特番の内容とほぼ同じです。