Storytelling Giant [VHS] [Import]
トーキングヘッズの曲にあわせてメンバー達が登場するのだが、そのセットのつくりなんかが妙に安っぽく、しかしその分、「これがやりたいんだ」ということがダイレクトに伝わってくる。曲と曲の合間には、無関係な「一般人のトーク」が入るのですが、そういう構成であること自体がアートっぽくてよい。なお、CD3枚とDVD1枚がセットになったトーキングヘッズのベスト版が出ているが、そのDVDは、本作がベースになっていて、そこに新たに3曲が追加されていて、なかなか見ごたえのあるものとなっている。バリバリのヘッズファンはそちらを見るべし。
Remain in Light
何でレビューを書きたいかと言えば、
いろんな人に聴いて欲しいからです。
トーキングヘッズもほかにいろいろ聴いたけど、
これ以外は「絶対に聴いて損はしない」という保証はできません。
でも、このアルバムは間違いないです。
メロディを重視する人は、きっと違った音楽の良さに
すんなり入っていけるとアルバム思うし、
最初から「音楽はメロディだけじゃないよね」という意見の人も
サウンドの歯切れの良さも手伝い、生涯の一枚になるんじゃないかと思います。
なにがいいかというと、一曲がワンテンションだと言うことです。
開始から終わるまで、同じテンションが貫かれています。
それがものすごく気持ちいい。
無機質だなんてとんでもないです。
こちらの体調でどこまでも興奮できる。
で、音の選び方がすごくいい。
個人的にはボーン・アンダー・ザ・パンチスが一番いいと思う。
フランクザッパのホットラッツとともに、
買って、心から成功したといえる数少ないアルバム。
それから一曲目のボーン・アンダー・ザ・パンチスですが、
ハイハットの音に細工がされていて、
周波数帯がランダムに変更されているんです。
耳元でなったり、遠くになったり。
最初は気付かず、知覚態度を知らないところで操られているわけですが、すごくこの効果は大きいと思います。
Little Creatures (Dig)
DualDiscって何のこと?と思っていたら、裏面がDVDでした。
CD面には、オリジナル曲とROAD TO NO WHERE,AND SHE WAS,TELEVISION MANの別テイクが収録されていています。
DVDには、オリジナル曲の5.1サラウンドリマスターに加え、ROAD TO NO WHERE,AND SHE WASのプロモビデオまでついています。
裏表聞けば、ROAD TO NO WHEREとAND SHE WASに関して言えば都合四回聴ける(聴かされる?)ことになります。
CD面は要らなくないですか?
曲は文句なしです。圧倒的な熱狂をもって迎えられた Stop Making Senseの次回作ということで、祭りの後のような寂しさが漂うアルバムではありますが、デヴィッド・バーンが敬愛したリズム隊は健在で、静かなる佳作といったところでしょうか。
余談ですが、この頃のティナ・ウェイマスは、とてもチャーミングな女性でした。