デストロイ ヴィシャス [DVD]
映画館でも観ましたが素直に面白いです! かなり過激な表現や描写が多々ありますが、全ては不器用にしか生きる事の出来ない登場人物達の愛情表現です。 【総制作費○○億円】を売りにした映画より、よっぽど『映画を観た!』という気持ちになりました。 大作映画よりチープさや粗が見えるところもありますが、それ故に作り手がこの映画に掛ける情熱や心意気にチーム感、何より必死さが伝わって来ます! ハードでエロくてグロくてハチャメチャで最高に熱くてパンクな映画です!!!
STACY [DVD]
お前ら知らねーだろ。
「愛となのつくものはすべて借りるのだ」ってコマーシャルでもやってるだろ。アレに出てる女の子あとあとなんか判った気がするってスッキリした顔してんだろ。
オーケンって名のつくもの、ゾンビって名のつくもの、全部見るんだ。んでヒトコマも見のがさねーんだ。スパイダーマンの監督のも、ロードオブザリングの監督のも、その他諸々新ゾンビも見て、サントラまで買うんだ。筋少、オーケンソロ、特撮、UGSも全部。そーすっと各地面流れるBGM一曲一曲の歌詞が嫌でも思い浮かんで頭からはなれねーんだ。やっと出会えたって気分になれるんだ。
そして最後に疲れ果ててここにたどり着くんだ。
映画ってのは見る奴にとっても歴史の問題なんだろな。
そこに、あなたが・・・
CW曲「ビール」が中々の名曲である(勿論マシンガンズ的な意味で)。
珍しくNoisyがメインボーカルを取っているこの曲からは、
例によって大マジメにバカを演ずる彼らの心意気が感じられる。
疾走感たっぷりで、普通に格好良い。
南くんの恋人 DVD-BOX
いつも一緒だった幼なじみが突然小さくなってしまった。
頼れるのは南くんだけ。ちよみは、南くんの作った部屋で、南くんの制服のポケットで過ごしながら、南くんを前よりもっと好きになります。南くんはこれからのこと、日常生活のこと、目の前に迫る卒業式のことを本当に一生懸命考え、周りの詮索からちよみを守りながら行動します。
無事に卒業式を終えたふたりは、想い出の長崎へ旅行に出かけ、楽しく過ごします。その帰り道、ちよみはめまいを起こし、「占い当たったね」と言いながら、南くんの腕の中で小さなまま・・・
切ないはずのラストーシーンなのにほんわかしたまま終わった最終回。
そして、スペシャルでは、ある事情を背負って、ちよみがふたたび南くんの前に現れます。しかし、南くんのそばには南くんの助けが必要な人がいました。その人のことを思い、南くんの前から姿を消そうとするちよみ。ちよみをもう失いたくないと、姿を消してしまったちよみに自分の気持ちを語る南くん。そんなふたりを見ていたある人物がひとつの奇跡を起こします。
メルヘンチックな設定ですが、主演の高橋由美子さん、武田真治さんの演技は、幼なじみの良さをとても上手に表現しています。南くんが大好きなちよみ、ちよみを守ろうとする南くんが印象的でした。(当時、新聞欄に小さな女の子が、お人形サイズのちよみの一生懸命な姿を毎回応援していたという投稿も載っていましたが、世代を超えて愛される良さがあるドラマだったと思います。)
マンガ日本性教育トーク (角川文庫)
いつものようにありのままのスタンスで、お子さんとの性についてのコミュニケーションが語られている。
彼女の作品は、常に喜怒哀楽すべてがむき出しかつ力強いので、好き嫌いは分かれると思うが、実際に体験したことが表現されているので、筆者はよく目を通している。
本書も、「正しい性教育」のテキストとしてではなく、とある一女性の率直な表現、性教育の実例、と思うならば、手に取る価値はある。
過去、作者自身が受けた虐待についても語られ、なぜ彼女が自身の子供たちに率直に性を語ることにしたのか、バックグラウンドも理解できると思う。
生活の中で実際にあった会話が再現されているのも、リアリティがあって興味深かった。
文中にあるように、「なかったことには出来ない」のが性。
作者の表現を読みながら、自分ならどうするか、引き比べながら面白く読んだ。
学校教育で受けた「正しい」教育よりも、興味本位(これも大事)だけでなく、子供が自分なりに真摯に性を考えるようなるのは、性に対するスタンスがきちんと確立した大人が伝える「良い」性教育であると感じた。