ミッドナイト・ストロール
丁度このアルバムを発表した後の「Paul mayson」ライブを衛星放送で見たこともあるのだけど、好きな曲がたくさん詰まっているアルバム。
ハードなオープニングの「Forecast」はギターのジャリジャリとしたバッキングに合わせて「coffee for my〜」で入るボーカルがかっこよく、ギターソロも無駄なく鋭くクレイらしさ全開の一曲。
その時に見たライブでは一曲目でやっていた「Consequences」歌詞も面白いが、ブラスが入っていて、ボーカルが伸びやかでメロディーの上を自由に動いている。クレイがスクイーズフェイスと言うか、レモンを絞ったような顔で歌い上げる姿が聞くたびに、よみがえります。
必ず自身も歌ってしまう大好きな一曲。
クレイ自身のことを歌ったような「holdin' court」もブルースがベースにありながら完全にクレイの色に染まった楽しい一曲。
アルバム全体的に、声のトーン、ギターのソロなどを含めてカラッと仕上がった一枚。
Some Rainy Morning
ジャケットがどうにも妙なので、敬遠して買わないでいたが購入してみるとやはり良い。
クレイの魅力の一つの、うねうねしたチョーキングビブラートが堪能できる「Moan」「I'll Go On」などもそうだが、アルバム全体を通してギターの泣き所が多いアルバムでもあるが、従来のブルース然としていないところがこの人の魅力。
普通のブルースでギターの泣き所の多いアルバムというのは、大抵重かったり、ハードすぎる場合があるが、クレイの場合、歌詞の中で「マーヴィンゲイは最高さ。」と言っている様に、あくまでボーカルが伸びやかなソウル、R&B的であり、ブルーな曲調でもけして聞きにくくならない。
ただ、ほかのクレイのアルバムに比べると全体的に暗い感じは受けるかも知れない。
ヘイル!ヘイル!ロックンロール(完全限定版 4枚組コレクターズ・エディション) [DVD]
チャックベリーファン、R&Bファンなら勿論マストゲットのこの映像、ローリングストーンズファンも絶対に見なければ後悔します。キースのソロ活動に興味がないという人も是非見て下さい。国内版が出ると知らず、私はリージョン1の輸入版を先に購入してしまいましたが、特典映像とかも同じ内容であればこれはすごいですよ!本編も昔VHSで出てた画質とは比べものにならないくらい綺麗ですしね。まぁその本編の内容は完全にCベリー様のオレサマ節が炸裂している結構笑えるものでもあるのですが、必見なのはリハーサルでキースがよりによってあの“CAROL”のイントロのリフを、ベリー様からさんざん駄目だしをされるシーンです。表から入るか裏から入るかそれはもうそれぞれの癖のものでしょうが、ベリー様は思いっきりキースをバカにして“出来てねえよ若造”ってな具合で、あのキースが怒りをこらえるためにム〜ッとしているんですよ。(余談ですが、私はストーンズの最後の大阪公演になってしまった2003/03/21 のMONKEY-MANでギターチェンジ前に演奏が始まってしまい、怒りくるってMICKに体当たりをしているキースの顔を見たときにこの映画のこの場面を思いだしておりました)そんな名場面をちりばめながら大ロックンロールショウになだれ込んでいくこの映画、是非是非見て下さい。
映画パンフレット 「レッド・ムーン」 監督 ロバート・マリガン 出演 グレゴリー・ペック/エバ・マリー・セイント/ノーランド・クレイ/ロバート・フォースター/ラッセル・ソースン/ナサニエル・ナーシスコ
☆目立つことなく、ひっそりと封切りされたと記憶している、陰湿で重苦しい【アメリカン・ニューシネマ】作品だが、なかなか見応えがある。1960年代に入って西部劇というジャンルは徐々に衰退していった。ベトナム戦争やインディアン問題などが強く意識される時代には、もはやかつてのように〈フロンティア〉を歌い上げる事はできなくなったからであろう。たまに製作された西部劇は当時のアメリカ社会の苦悩をあらわすかのように屈折し、リアリズムを強調した深刻な作風に変貌していった。この映画もそうしたシリアス・ウェスタンの〈どさくさ紛れ〉的な一本である。『栄光の旅路』や『アラバマ物語』、『下り階段をのぼれ』等を手掛けてきた名コンビ、製作アラン・J・パクラと、監督ロバート・マリガンによるはじめての西部劇であるが故に、一筋縄ではいかない異質なタッチで物語が展開していく。舞台は十九世紀のアリゾナ。騎兵隊の偵察員(グレゴリー・ペック)が砂漠のアパッチの中に白人女性(エヴァ・マリー・セイント)とその息子を発見する。彼女は長いあいだアパッチに捕らえられていた。息子はその時に酋長にはらまされた混血児だった。偵察員は2人を後方の安全な場所に護送する事になるが、彼らをアパッチが執拗に追う。息子を奪われた酋長は復讐の鬼となり、息子を取り戻そうと攻撃を仕掛けてくる。という内容。インディアンに捕らわれた白人女性、白人とインディアンの混血児という設定も風変わりながら、幽霊のように姿を全く見せず、隙をついて攻撃を仕掛けてくるアパッチの存在感はかなり不気味で、手に汗握る相当な緊張感が盛り上がる。当時この見えない恐怖の敵とは、ベトナムの戦場での南ベトナム民族解放戦術のゲリラそのモノに見立てられた。ちなみに原題の〈しのびよる月〉とはアパッチの酋長の名前の略だそうデス。この西部劇は現代アメリカ社会が抱えていたマイナス面と恥部を時代状況から痛烈に反映している点が印象深い。※こういう埋もれた佳作をパンフレットのみで魅力や見所を紹介するというのは辛いです(涙)。DVD商品化を是非とも希望したいですね!。
スティーヴィー・レイ・ヴォーン・トリビュート [DVD]
これだけの強者を一度に観れる作品は、そう無いでしょう。やはり追悼ライブなので、演奏は皆控えめかな。クラプトンが弾きすぎてうるさく感じます。 それにしてもジミーヴォーンのテクニックには舌を巻きますね。一曲の中で、様々なギタースタイルを披露する、まさに人間ジュークボックスですよ!。 ラストのセッションで、弾きまくるクラプトンの後にシンプルに決めるボニーが格好良いです。出演者全員が、皆自分のスタイルをもっていて感動しました。