犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)
なぜ福島や沖縄が存在してはいけないのかといえば、誰かに「犠牲を強いるシステム」の犠牲者だからだ、と。沖縄は日本の安全保障を、福島は首都圏のエネルギーを支える犠牲となった。
それを主導してきた者、黙認してきた者、反対しながらシステムを変えられなかった者、各々の責任を明らかにして、行動しなければならない。
そして誰が犠牲者となるかではなく、誰かに犠牲を強いることのないシステムをつくらなければならない。といった主張だ。
福島第一原発の事故以降、そのシステムは顕在化し。著者はそれに名前をつけた。都会の電力を支えているのは誰か、そのことに都会の人々が自覚的になったのも事実である。著者はこれまで国民国家が生み出す犠牲について、その犠牲を顕彰することにより再度犠牲を生み出す犠牲の再生産とも言うべきシステムについて論じているが、しかし著者は犠牲を生み出さないシステムについて、現実的な提案ができただろうか。
原発を火力発電に切り替えれば犠牲のシステムから逃れられるのか。もちろん否である。
現時点で、被災地の瓦礫受け入れをほとんどの自治体が拒否している。
多くの地方が、被災地を見殺しにしているのだ。その主張と「反原発」が、実は重なり合っている。
積極的に自治体へ受け入れ反対の意見を伝えているのは、日本中にいる「反原発」の人々であり、彼らがまた新たな犠牲を生み出しているのだ。
国家は犠牲を強いる。産業も犠牲を強いる。
犠牲は減らしたいし誰も犠牲にはなりたくはないが、犠牲のないシステムは想像できない。
不可避の犠牲を称揚するのが暴力なのであれば、国家に、私たちにできることは何なのか。
本書を読んでもその道筋は見えない。
これだけ犠牲のシステムを批判するのであれば、それを乗り越えるシステムを提示できなければ、本書は安易に犠牲者に寄り添う、哲学的でロマンチックなだけの便乗本になりかねない。
翔んでる!平賀源内 [DVD]
やっと、いや遅すぎるDVD化です。こんな傑作がなぜ?
おなじみ、「エレキテル」や「土用丑の日」などを考案した江戸時代の多才人間「平賀源内」を主人公に、喜劇をベースとした1980年代最後の傑作テレビ時代劇。出演は平賀源内に西田敏行、レギュラー陣には薬丸裕英、初々しすぎる石田ゆり子、必殺でおなじみのこれまた美しすぎる鮎川いずみなど、豪華キャストでドラマを盛り上げる。基本的には江戸で起こる難事件を源内の知恵と、薬丸裕英演じる同心・結城一平の熱血と勇気、そして源内の住む「からくり長屋」の住民たちの協力で解決する痛快時代劇であり、ストーリーの構築も質が高く見所満載なのだが、このドラマのもうひとつの見所としてお薦めしたいのが、老中・田沼意次役の藤岡琢也と北町奉行・能勢甚四郎役の川合伸旺の絶妙かつ面白すぎる掛け合いである。特に時代劇の悪代官役で知られている、川合伸旺のキャスティングは絶妙で、ぜひご覧いただいて楽しんでいただきたい。放送されたのは、TBS月曜日の夜8時、いわゆるナショナル劇場枠で、「水戸黄門」や「大岡越前」「江戸を斬る」と並んで放送されたドラマだけあり、豪華キャストはもちろん、ドラマ自体の質もかなり高く、全20話存分に楽しめること保証いたします!時代劇ファンはもちろん、ホームコメディドラマファンにもぜひお薦めするDVDです。
ワンド オブ フォーチュン 公式ビジュアルファンブック (B’sLOG COLLECTION)
表紙に載っている6人については、
もう嫌というほど詳しく載っています。
表情差分、衣装もかなり詳しい。
ゲーム画面からは伝わらないようなことまで載っている。
B'sLOGに載っていた内容も拾われています。
人気投票の内容も載っているため本当に見ごたえがあります。
声優さんのインタビュー、制作側のインタビューもあり。
表紙に載っていないキャラは詳しくは載っていない。
1ページとか1ページの1/4とかそんな感じ。
そしてPSPから入った人には残念なことに、
嘘つきカードスチルは入っていない。
あくまでPS2の内容のみ。
ただ本当に詳しく載っているのでワンドのファンにはおすすめ。
ワンド オブ フォーチュン キャラクターソングアルバム
mamiさんの歌う『re:ココロ』目当てで、このアルバムを購入しました。
正直、声優さんの歌うキャラソンにはあまり興味がなかったのですが、せっかくなので一回くらいは…と聞いたが最後。
どの曲も曲ばかりで、声優さんの歌唱力も凄い。うまい。
気づけば、何度も何度もリピートして聞いていました。
歌詞も、各キャラにピッタリなので、曲を聞きながら攻略していた時の気持ちが蘇りました。
本当に購入して良かったです。
オトメイトラボラトリー VOL.1
どんなものが発売されるのか、
とハラハラしていましたが、
予想よりおもしろかったです。
アムネシア、ワンドオブフォーチュン2、神なる君と、の画像、
キャラクターとイラストレーターさんのインタビューです。
スチルは各キャラ1〜2枚づつ。
ラフから載っているので見ごたえはあります。
ディレクターさんからのコメントもおもしろかったです。
帯に書いてある内容紹介は3枚中2枚がサギ。
キャラクターの紹介は帯の通りですが、
インタビューでキャラクターのデザインなどは見開きだけ(ワンド2のみ)、
上にあげた3本のゲームのほかのゲームの紹介も見開きだけ。
設定資料集の類が好きで、
アムネシア、ワンドオブフォーチュン2、神なる君と、が好きならいいかも。
紙質は悪くないと思います。