機長からアナウンス (新潮文庫)
機長が、日頃、何をして何を感じているのかが綴られています。
機長がどのような訓練を受け、どのような待遇なのか。
格安チケットに対する意見。空港サービスについての疑問。
世界の航空業界から取り残されつつある日本についての憂い。
乗客のマナーについて。
安全について。
物事を知り、改善しようとする声こそが、航空業界にとっても乗客にとってもプラスに働くと思う。
時間より経済性より、安全が第一。安全こそが最大のサービスだということを、航空業界も私たちも忘れないようにしたいです。
パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)
元機長としての知識をフル活用して細やかな描写がなされています。
正直なところ細かい機器がどうのこうのは分からなかったりで・・・
しかし視点となる人物を切り替えることで臨場感や緊迫感のある物語に仕上がっていると思います。
おススメです。
拒絶空港 (新潮文庫)
内田さんの作品はどれを読んでもドキドキ感たっぷり。
今年の東日本大震災が起きる何年も前にもかかわらず
核物質がテーマになっていた事に内田さんの作品は
何時も時代先取りのような感じがしています。
もっと内田さんの作品を読んでみたかったと思うのが
本当に悔やまれます。
最近、ニュース等々で出てくるキーワードも沢山あり、
この本からも勉強になったりしています。
機長からアナウンス第2便 (新潮文庫)
第1弾の航空エッセイ「機長からアナウンス」に続いての第2弾ということで、楽しく読み上げました。
今回は著者の言いたいことが沢山盛り込まれていて、それなりに参考になったと思います。
特に飛行場に関する記事は興味が持てました。もっと多くの飛行場についてのコメントも欲しかったくらいです。
この次に望みたいこととして、業界内の他の意見も盛り込んだ総合エッセイ(第1弾、第2弾を合わせた)をお願いしたいですね。
査察機長 (新潮文庫)
査察とかチェックとかはする側はさておき、される側にとっては何なのか
ラストに新米機長が査察機長から何のための査察なのかを聞かされるが
どんな立場でも通る見事な職業倫理だと思う
こういう倫理を打ち立てられる機長という仕事はすばらしいし
やはり惜しい人を亡くしてしまったな、と思う