Together Again Live
随所に聞き所はあるものの、寡聞にして知らないだけなのかもしれませんが、この時期のB.B.はものの本で言うところの、人種差別やらなんやらでギターの練習さえ億劫になっていた頃なのでしょうか。どこか空回りの感を拭えず、観客の反応もイマイチのように聞こえます。対称的にボビー・ブランドのほうはホーム・グラウンドさながらのノリを見せています。「80」ではお互いの労わり合うような眼差しを音の向こうに感じたりもしますが、ここではまだまだ二人とも元気よく、それがかえって全体のチグハグな印象につながっているのかもしれません。
Two Steps from the Blues
そんなボビー・ブランドの'58〜'60年のヒット・シングル等を含んだ 名盤♪
本作はちょうどR&Bという音楽が産声を上げていた
音楽の過渡期とも言える時代を反映したものだとも思います。
このアルバムならブルースファンもR%Bファンも
どちらも楽しめる感じなんではないでしょうかね?
それに演歌的な歌いまわしもあるので日本人の琴線に触れやすいってのもあると思います。
バックでギター弾いてるウェイン・ベネットが燻し銀でいいんだよねぇ〜〜♪
ウェイン・ベネットと言えば、コーネル・デュプリーが
アルバート・キングの次に影響を受けたギタリストでもあります。
ウェイン・ベネットはT−ボーン・ウォーカーの影響を受けた職人系ギタリストで
その後のR&Bのギタースタイルを作ったと言っても過言ではない
偉大なる影の…まさに知る人ぞ知るって感じの名ギタリストです。
効果的に使う単弦でのトレモロ奏法を使った繊細なフレージングも
名人芸です♪
ちなみにボビー・ブランドの専属ギタリストを務めていたのは
'58〜'65年までです。
ブランドの黄金のデューク録音の裏には
こういった名ギタリストの存在があったからこそなんですよね♪
さぁBlues好きもR&B好きも
未聴の人は一刻も早くこの素晴らしい名盤を聴いてみよう♪
Greatest Hits 1
ブルース・シンガーの頂点、ボビー・ブランドのDuke/Peacock時代ベスト選16曲。1952年から二十年近くの間、150曲以上は吹き込んだと思われるこのレーベルへの作品は傑作がかなり多く、とても16曲に絞るなど不可能な話だ。しかしこういったお手頃価格の一枚ディスク・ベスト盤は入門編として歓迎である。1957年から69年までの代表的有名曲は一応網羅されている。しかし、ここから洩れた傑作はまだまだ数多い。1曲目を飾る傑作Farther Up The Road以前の作品は含まれておらず、I Smell Trouble, It`s My Life Baby, Little Boy Blueなどなど初期のハード・ブルースの絶品を聴かずにはいられない。他にもLast Night, I Don`t Believe, Aint Doin` Too Bad, Save Your Love For Meなどなど、隠れた名曲名唱を挙げるとキリがないのだ。
Mr.ブランドはDuke時代に、筆者の知る限り6枚のオリジナル・アルバム「Here`s The Man」「Two Steps From The Blues」「Call On Me」「Ain`t Nothing You Can Do」「The Soul Of The Man」「Touch Of The Blues」を発表しており、これらは1990年頃、Pヴァインより2in1で3枚のCDになりリリースされたがとっくに廃盤。音源の権利を持つMCAは色々なベスト盤を組んでいるようだが、オリジナルLPのストレートCD化はこれらの内「Two Steps~」のみ。コンプリート集として時代順に2枚組を3セット・リリースして黒人音楽愛好家達を狂喜させたが、それらもあっという間に市場から消えてしまい現在入手困難な状況だ。
アメリカが、ブルースが生んだ最高のスタイリスト。温かく包み込んでくれる優しさとハードなゴスペル・シャウト。これが本物の「歌の力」である。ザ・グレイテストの初期の超有名曲16は基本中の基本だ。
ON THE STREET CORNER 3
発売当時は3作そろえるとボーナスアルバムがもらえた。
on the street cornerは、そのために2枚買うことにしたのだ。そして1,2,3とそろえることで、山下流アカペラの世界にどっぷりと浸かることが出来た。
今でこそ、デジタルの多重録音は当たり前だ。でも昔はアナログの多重録音でしかなかった。その時にこれだけ完璧は音作りを一人で成し遂げてきた(それも当たり前のように)ことが、今更ながらに驚異的なのだ。