連句アニメーション 冬の日 [DVD]
ノルシュテインの「発句」が絶品。
朗読の三谷昇の枯れて渋くてまるで江戸時代に迷い込んだような声に一瞬驚く。
「脇」の川本喜八郎も同じ。
岸田今日子のぬめりのある肉感的な声の表現力は「表情」という視覚的表現力を越えている。
次の、大井文雄の若者の歩き姿は「いなせな」という言葉をこれほど現わしたものはないという程だ。
柏木隆太の朗読も素直であるけれども年輪を感じさせるものである。
以下、印象に残る映像。
基準は、アイデアとイメージと透明感。
福島冶、島村達雄、奥山玲子・小田部羊一が秀逸。アレキサンドル・ペトロフはまるで日本人であるかのよう。
片山雅博のアイデアは面白い。マーク・ベイカーも透明感がありアイデアが秀でている。高原勲は日本画の傑作が動いているようだ。素晴らしい。
最後の「挙句」は再び川本喜八郎。この企画の発案者であり実行者である。
復刻版 ひょっこりひょうたん島 魔女リカの巻 第1巻 [DVD]
ひょっこりひょうたん島がリバイバルされている。リバイバル自体は10年くらい前に行われたが、今回やっとDVDになって一度に見られるようになった。以前に発売されていたCDやCDROMはプレミア付きの貴重品になってしまっている。海賊の巻は持っていたがこの魔女リカのシリーズは買い損ねて悔しい思いをしていた。
とにかくこのシリーズはおもしろい。3人の魔女のキャラクターが明快でひょうたん島の住民のキャラクターと混じり合って、笑えるシーンが多い。
ひょうたん島のお約束の歌もたくさん。とくに魔女の1週間の歌は最高。
復刻された中で一番楽しめるシリーズだ。今の子供も大笑い。いつの間にか歌を口ずさんでいるだろう。