Making of 僕たちは世界を変えることができない。 [DVD]
映画本編ではカットされてしまったシーンが3つほど入っていました。
かなり重要なシーンに思えるものもあって、買ってよかったです。
撮影の合間の楽しげな場面や、撮影中の真剣な面持ち、作品や役に対するそれぞれの思い、いろんな彼らが見られます。
ドラマや映画で演じる役からは見えてこない、若い役者4人の等身大の姿、オフショットが見られるのでこういうメイキング物っていいですね。
それぞれの個性というか性格が言葉や行動の端々に見られるので。
本編がDVD化されたときの映像特典に使い回されたりしませんように…。
向井理 in 僕たちは世界を変えることができない。オフィシャルガイドブック
一医大生がふとしたきっかけから、カンボジアに学校を作ろうと立ち上がる実話の映画化。「医大生」「カンボジア」とくれば、主役は向井理以外いないでしょう。
顔が良いだけの若手俳優はあまたおりますが、医大生を演じて違和感なき「知性」のある若手は果たして何人いるでしょう?と。
これも5年前、「世界ウルルン滞在記」でカンボジアの地雷原の畑作りを精魂込めてやりきった理ちゃん自身の「力」そのものでしょうね。仕事にしっかりと繋がって本当に良かった。
実際撮影終了後には、「ウルルン再会スペシャル」でアイポ(ステイ先のお父さん)と再び会えたし。あの努力が今の人気の素だし、自分で引き寄せた再会ですよ。
頭の切れる人だな。と改めて思ったのは、「自分のカンボジア体験を一度リセットしてからこの作品に取り組んだ」と。向井理個人の経験と、演じる甲太は違う人間だから。
大変な熱さの中、窪田君の見せ場の前にスタッフが、カメラ写りの範囲を示す通称「バミリ」テープを取り忘れている事にいち早く気付いて「バミリ取り忘れてるんじゃねーよ!」と一喝したとか。
ともすればダレそうになる雰囲気がそれで一気に締まり、窪田君の演技が一発OKだったそう。泣き崩れる窪田君の肩をかかえて、控え室に戻る理ちゃんの背中は「座長」そのものだったそうで。
イヤーやはり理ちゃん、「王子」「貴公子」の前に「サムライ」だねー!!プライベートでも英語が話せるのが理ちゃんだけで、3人して何でも理ちゃんに頼っていたとか。カッコいいアニキ!
私は本の前半。理ちゃんが女の子のほほについた汚れ?か何かを優しく中指で拭いてあげている写真が一番好き。子どもは瞬時に優しい人かどうか判断してくっついてくるから。
「ゲゲゲ」の娘役の子どもにも懐かれていたそうで。「何故か子どもと動物には懐かれてしまう。」と発言していましたが、それは人一倍優しく思いやりあるお人柄だからでしょう。
おっと!その前に「子ども」と「動物」よりもーーーーーっと懐かれる「女の子」という存在があるでしょう!?(笑)でも幼い頃からモテモテでこっちはかなり「うざい」かも(笑)
いろいろな「野心」抱えて近づいてくるしね。ロングヘアを耳にかける仕草くらいでクラクラせんで頂戴。ショートの私はどないしたらええのん?
この映画の外国人記者クラブでの会見中、「日本の学生のボランティアのレベルは大変低い。」と外国人に質問されてましたが。それはボランティアの発達した自国を基準に論じるからだろう!と腹の立った私。
支援活動の最も大切な事は「継続」だと思う。一時のブームにしてはいけない。せっかく学校を建設したなら、その学校が地域の教育の要として長く根付くよう長期的に支援し自立を促す事。
誠実で辛抱強く努力家な「日本人にしか出来ないボランティア活動」がある。と私は思っている。途上国への経済支援が米国に続き2位の日本。「経済」ばかりが目立つからこんな酷い発言されるのかも知れないが
こういう時、「そんな事はありません。」とぴしゃりと返さねば。
「カンボジア大使」の理ちゃん。具体的にどんな仕事があるのでしょう?外務省は当然「今をときめく向井理の絶大なる人気」をあて込んでいるのでしょうが。「観光客を増やしかの地に円をたくさん落としましょう」ではあまりに平凡。
元の大蔵と並び称されるプライド高き外務官僚。彼らのいいようには決してさせないで、あくまで「頑固」に「自分流」を貫く「大使」として活躍してください。
僕たちは世界を変えることができない。 [DVD]
出演者の顔ぶれ、彼らのファッションやスタイリング、ストレートな題材と深みのないあらすじ、映画のメインヴィジュアルが醸しだす雰囲気など、様々な要素によって本作品が映画評論家や年間100本以上観る映画ファンたちに相当程度、敬遠されたことは容易に想像がつく(調べてないのであくまで想像ですが)。
しかしながら、向井理ほかイケメンの若手俳優たちの起用は、制作者たちにとって最も素晴らしい選択だったと思う。
というのも、この映画にとって、映画好きや評論家たちに褒められたり貶されたりすることはほとんどなんの意味ももたず、むしろ向井理(ほかイケメンの若手俳優たち)を目当てに劇場やTSUTAYAに足を運び、数百円から千数百円の代金を支払った人たち、つまり10代後半〜30代前半でテレビや雑誌で流れる最新芸能情報の収集に小さくない喜びを見出す女性方や、彼女たちに誘われてしぶしぶ鑑賞することになった男性たちに「なんとなく」観られることにこそ大きな意義のある作品だからだ。
これは決して皮肉でもなんでもない。
その証拠に、この映画は物語とは別のところで(ノンフィクションを原作にしていることとも関係なく)、向井理(ほか以下略)の成長ドキュメンタリーになっている(少なくともそう見えるように編集されている)。このことは、出演する俳優目当ての観客たちをたまらなく感動させるはずである。
本作品は、向井理(ほかイケメンの若手俳優たち)が好きな人は是が非でも観るべき映画です。
註:以上はディスク(商品)ではなく、映画内容(作品)に対するレビューです