マンホール 3 (ヤングガンガンコミックス)
この作者は巧い!ストーリーも画も魅力的で読者を飽きさせません!自分の学んだことや経験を最大限に発揮して漫画を描いている印象を受けました。 この「マンホール」に関してもその通りで本当に面白い漫画でした!簡単に説明するとある街で感染が広まりその原因を警察が突き止めて行くって感じです! 解決したと思いきや次々と問題が襲いかかってきて「次はどうなるんだ!?」と読む手が止まらなくなりますよ! しかしこのおよそ完璧と思われる漫画にも弱点があります!それは話しが短いってこと!!!もっともっと話しを広げて日本中いや世界中を巻き込んだストーリーにすれば「名前を書かれた人が死ぬノートの話」に匹敵する漫画になったはず!そのぐらいの技量は確実にあります!この作者は!次は長編期待してます! 色々書かせてもらいましたが結局「漫画好きならこれ読まないと損しますよ!」って事です。あと前作「リセット」を読んでる人には思わずニヤッとしちゃう演出も憎いですね!いつかこの作者が社会現象を巻き起こす事を願います!
日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す (新書y)
本書は、国会議員、学者など4人の論者が
自然エネルギーについて紹介・検討する著作です。
いわゆる「グリーン・ニューディール」の必要性について、
各論者がそれぞれの立場から
太陽光発電やバイオマスエネルギーのによるメリット
化石燃料の使用を続けるデメリット
国内外で行われている試み―など紹介し、論じます。
複数の著者による著作なので
「グリーン・ニューディール」についての説明など
いくつかの事項は、記述がかぶってしまう箇所もあります。
しかし他の事項―たとえば「エコハウス」について―は
ある論者が無批判に取り上げているのに対し
他の論者は、十分に検討されていない点を示したリ―と、
共著ならではのより深い知識を得ることが可能です。
ドイツの自然エネルギー政策、各地域で行われる技術開発
―など、興味深い記述は多くありますが
なかでも印象深かったのは、
自然エネルギーへの転換を阻む日本国内の諸事情。
あまりに閉鎖的、近視眼的な政策決定に
このままでは、日本は技術力でも取り残されてしまうのでは?
―そんな危惧感を強く抱きました。
グリーン・ニューディールと、それがもたらす未来に加え
現在のエネルギーや環境政策等の問題点を複眼的に知ることができる本書。
環境問題等に関心がある方に限らず
一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です。
ダズハント (ヤングガンガンコミックス)
Web上で公開されているマンガ「DUDS HUNT」が単行本になったもの。
「ダズハント」とは参加者一人ずつが携帯を持ち、
それらをレーダーでチェックしながら奪い合うゲーム。
奪った数に応じて賞金が出る。
小説「バトルロワイアル」などが好きであれば間違いなく気に入る設定で、
高い画力で描かれ、高い完成度が素晴らしい。
このルールであればこういう戦略の人が出るであろうと納得できる展開で
読んでいて白熱すること間違いなし。
巻末に収録されている短編「多重夢」もよくあるネタだが
その圧倒的な描写力がクオリティを高めている。
リセット (ヤングガンガンコミックス)
仮想空間と現実を行き来するSFを上げれば枚挙のいとまがない。サイバーパンクの勇である『ニューロマンサー』や、『マトリックス』シリーズがその代表格だが、筒井哲也『リセット』はそうした王道のモチーフに挑んだ作品だ。
ある団地の住人だけが参加できるネットワークゲーム「ディストピア」にのめり込んでいたプレイヤーらが、相次いで謎の自殺を遂げる。その不気味な現象を、髪の毛の量はやや多すぎるイケメン(でモテそうな)主人公が、テンポよく暴いていく。こうした虚構に現実が侵食されていくという話に我々はすでに慣れ親しんでいるが、特に先にあげた『マトリックス』からの影響が、例えば銃弾のシーンなどからは強く見て取れる。
だが、この作品一番の見せ場はクライマックス、そのイケメン主人公に一連の事件を陰で操っていたキモメンひきこもり野郎が「てめぇはもう神様なんかじゃねぇ いい年こいて親のスネかじってる ひきこもりのオタク野郎だ」と罵られながらとどめを刺されるシーンだ(あくまでゲーム世界での話だが)。イケメンよりキモメンひきこもり野郎の側に圧倒的な親近感を抱く多くの読者からすれば、吐血するような展開であるが、漫画を楽しめ、わが身をふりかえることもできる、なんて一朝一夕な作品だろうか。
予告犯 1 (ヤングジャンプコミックス)
とうとうメジャーからの一冊、
やっと認められたかって感じですね。
初めて「マンホール」を読んだ時は、
B級ホラーっぽい表紙に良い意味で騙され、
まだ無名ながら才能溢れる作家さんを見つけた思いで、
周りの人間に薦めたりもしました。
今作は前作の「マンホール」から多少絵柄も変わったようですが、
高い表現力・演出力とストーリー展開の巧さは変わらずです。
この第1巻はまだ話の導入部、
しかしながら人間心理の表現の巧さ等は充分に堪能できます。
ハードなバイオレンス表現も有るって言えば有りますが、
その表現も巧いですね、コマ割・アングルも凝っており、
決してグロさは前面には出ておりません。
(そういう作品でもないし)
今後の展開を期待しての辛目の星4っつで。