素晴らしい!!の一言です。おすすめ度
★★★★★
主人公、春日は施設で育った男の子。
中学を卒業すると同時に施設を出て、今まで匿名で金銭的支援や手紙で励ましてくれていた、あしながおじさんを探し始めます。
しかしそのあしながおじさんは実在せず、5人の人物が1人の人になりすまして支援してくれていたことがわかります。
そのうちの1人目、夏海はすぐに見付かったものの、他の4人については謎のまま。
春日は(色々とあって)夏海の部屋に住むことになります。
そして、夏海が好きで転がり込んできた同い年の恭兵と、あしながおじさん達の謎を解いていくことにします。
あしながおじさん5人を探すうちに、その5人の繋がり、その5人と春日の関係、春日に秘められた過去、春日の母親の正体が、どんでん返しをまたどんでん返して…というような感じでクリアになっていきます。
皆それぞれに暗い過去があって、結構暗く重い話なのですが、コミカルに描いてあります。
ボーイズラブではあるのですが、どっちかというと人情物語です。
謎から謎が生まれるところや、1人の人からどんどん関わるがある人が出てくるところ、伏線がかなり張っていて最後までそれが続いているところなんかは、そすが今市子氏!!という感じです。
読み終わった後は、心がじんわりするところも○。
今市子作品のなかで、一番好きな話です。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。