フ抜けたTVのBGMに何かとありゃ『仁義』のテーマを安易に使ったり、『キル・ビル』や『シルミド』のレビューに何の照れも無くオサレに「東映ヤクザ映画」の影響なんて書く奴ゃ、この本を百回読んでやり直せ。
『仁義』とその流れの作品が、世界の映画の中でどんだけ異彩を放っているかがようく解るから。(注)現在のOVはどちらかというと『完結編』に繋がっている。詳しくは本書を読まれたし。
そして、『仁義』に魅せられ、それに惹かれることがどれだけのものを失うのかを考えろ。少なくとも「女」友達なんかいなくなるぞ。
杉本美樹に★百個おすすめ度
★★★★★
東映がめっぽう熱くアナーキックに、そして行き当たりばったりに映画を量産してたころをうかがい知る良質な資料…てなもんじゃ間違ってもありません。
執筆者たちも負けず劣らず、怪しげで、三角魂を炸裂させています。
すかした映画評からは百万パーセクも離れた、ボンクラ男の煩悩を満足させることだけに捧げられた映画の墓標の前で声の続く限り叫ばれる、キれまくった非鎮魂歌として、読むべし、読むべし、読むべし。
編集後記の藤木氏の「下田美馬・三田絵津子にもっともズベ公魂を感じる」には当時のラスカチョの潔さを思い出して、それだけでも泣けてくる。
これ読んでないやつが『キル・ビル』を語るんじゃねぇぞ!
第三弾はまだか!
プログラムピクチャーの猥雑なパワーおすすめ度
★★★★★
60~70年代、東映では、健さんや鶴田浩二らスター映画の併映として、石井輝男、鈴木則文といった鬼才が、池玲子、杉本美樹ら、カラダをはった女優陣を使って、猥雑なパワーに満ちたエネルギッシュな映画を量産していました。当時、製作に関わった監督や役者のインタビューも読みごたえありますが、カラーページに当時のポスターが掲載され、その度胆を抜くパワフルさにはクラクラしてきます。この本を読んだら、「日本映画はツマラナイ」と思われている方も、考えが変わること請け合いです。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。これは買わねばならないでしょう!
買って良かったと思います。