「戦争」ではなく「戦闘」の現場とは。おすすめ度
★★★★☆
政治家やマスコミや世論がイラク戦争の是非を語るのはよく目にするが、
肝心の、「戦闘」の当事者たちは何を想っているのか、ということはあまり耳にしない。
この本に記されているのは「戦闘」の当事者たちの本音だ。
アメリカの大儀を信じて戦う者、子どもたちが闘わずに済むように戦う者、ただ敵を殺したくてしょうがない者・・・様々な兵たちの本音。
更には、実際には戦わない、管理職、後方支援要員のものもあり、なかなか知ることが出来ない軍の裏話も楽しめる。
内容も、日常をつづったものから戦闘の推移を克明に記述したもの等様々だ。
確かにイラク戦争は大きな問題を孕んでいて、今でも、安全地帯にいる者からとことん批判されている。
もちろんそれは悪いことではないし、どんどんやればいいと思う。
しかし、このブログに綴られた現場の兵士たちの本音を読んで、なんとなく後ろめたさを感じてしまうのは何故なのか・・・。
戦争の大義はどうあれ、戦場で命をかけて闘っている者達には、常に一定の敬意は払っていたい。
前線からの声おすすめ度
★★★★☆
こういう本が読みたかった。あの戦争の「大義」を論じることは多いけれど、最前線
の兵士の言葉が聞きたかった。断片的なマスコミの報道では分かりかねる「現場」の
混沌を知ることができる。 緊迫した空気が漂い、読み終えて深い徒労感が残る。な
ぜだろう?彼らが戦場で、このような体験をしなければいけない理由とは。
ブログという媒体のためか、よりリアルに感情が伝わる。 中には戦闘行為そのものに熱中している将校・兵士の記述もあるが、そのことがまた現実の多面性を具現化しているようで鮮烈である。コントラストの妙と言うべきか。
アメリカ軍による、ブログの検閲や閉鎖命令という事態に作戦の秘匿、
しいては兵士の安全管理から仕方ない面があるにしても、軍上層部の後ろめたさを感
じる。本書は、詳細な註に支えられ、とても読みやすいスタイルで構成されている。
翻訳も苦心のあとが読み取れる立派な仕事だと思う。あえて気がかりな点を述べるならば、
彼らが所属する、軍そのものに対する悲痛な叫びが少なかったように思う。
そこは軍人の「たしなみ」なのだろうか。
リアルでした。おすすめ度
★★★★★
現場の兵士の声というのは馴染みがないな、と手に取ってみました。
何十人もの兵士たちのブログが集められているので、さまざまな考え方や場面が登場し、十分に読み応えがあります。
オビに「良くも悪くも本音だ」と書かれていましたが、本当にそう。共感できない好戦的なブログや、祖国で兵士たちを待つ家族や恋人たちの切実な想いが込められたブログなど、個人の感情がそのままぶつけられていてリアル。訳も読みやすいし、引き込まれました。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。これは買わねばならないでしょう!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。