一世一代の大仕事!おすすめ度
★★★★★
1936年のシカゴの下町。詐欺の師匠ルーサーとペアを組んでチンピラを見事ひっかけて金を巻き上げたジョニー。ところが、巻き上げた金は思いもよらぬ大金。それもそのはず、大金はシカゴ・ギャングのボス、ロニガンの組織の金だったからさあ大変。ルーサーはロニガンの組織に殺され、ジョニーも追われる身となる。師匠の復讐を誓ったジョニーは詐欺の名人ヘンリーを訪れ、ヘンリーの口利きで集まった詐欺仲間と共に一世一代の大掛かりな仕掛けをロニガンに仕掛ける。・・・
あの、のほほんとした名曲『エンターテイメント』と共に画面に登場する渋い色使いの絵とタイトルは、まるでノーマン・ロックウェルの絵本のよう。呑気なオープニングに比べて殺人というショッキングなシーンもある。さすがギャングが絡むとストーリーもシビア。詐欺仲間を集めての大掛かりな準備、アッと驚く展開にびっくり、びっくりの連続。ラストには思わず誰もが息を呑み、そして心の中で叫ぶことでしょう。私も思わず叫びました。「やられた!」
報酬が欲しいのもあるけれどここで黙っていたら詐欺師としての名が廃らァ、とばかりに集まってくる詐欺師仲間たちもいい味出してます。この映画でだまされなかった人はお気の毒。だまされたはずなのに感じるすがすがしさは、この映画でなければ感じられない。幾重にも張り巡らされている伏線は、何回も見直しては発見できる喜びをくれます。さあ、あなたもだまされましょう!
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
36年のシカゴの下町。親友を殺されたチンピラたちが、その報復のために、ギャングの大親分ロネガンから大きくカモろうとする。そして、下町にインチキのみ屋を構えることにした。さて、その首尾はいかに? 73年のアカデミー作品賞ほか、全7部門で受賞したコミカルなドラマだ。ギャングの大親分に一泡ふかせるという、大胆な物語を奇想天外なトリックで実行している。その話術の巧妙さが絶品で、ラストのどんでん返しもまた見事だ。
スコット・ジョプリンのラグタイムピアノをフィーチャーした音楽が、30年代のムードを盛りあげている。主演は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。この2人の標的にされるロネガンに、ロバート・ショウが扮している。監督は、話術の冴えに定評があるジョージ・ロイ・ヒルだ。(アルジオン北村)